「正式な」プレゼンテーションの雰囲気を味わう機会

2017.09.21 TOPICS

「正式な」プレゼンテーションの雰囲気を味わう機会~CRPS専攻卒論発表会~

 政策科学部には、20年以上の歴史をもつ「政策科学専攻」と、2013年に開設された英語で学び卒業することが出来る「Community and Regional Policy Studies専攻」(以下、CRPS専攻)の2つの専攻が設けられています。
 CRPS専攻は今期、開設後初めての卒業生を輩出します。卒業に先立ち、4年間の学業の集大成として、11人の発表者による卒業論文発表会が行われました。各人プレゼンテーション12分、質疑応答13分の計25分ずつ発表し、発表者へのフィードバックを行う聴衆が学生や教職員を問わず、多く参加しました。

発表者と聴衆のインタラクティブな学びあいのチャンス

 本企画の発案者である政策科学部Hicks Kimberley Anne准教授に、「模擬シンポジウム」のような、より「正式な」プレゼンテーションの雰囲気を味わうことの出来る発表会について話をうかがいました。
 「ご存知のように今年は初めて、CRPS専攻から卒業生を送り出します。そのこともあり、学生自身も本番に向けて綿密に準備を行ってきました。多くの準備を要し大変ながらも、この企画では発表者である学生に対して、それぞれのアイデアや論文研究について様々な聴衆に向けてプレゼンテーションをする機会を与えていますので、非常に有益だと感じます。また、今回の論文発表後、卒業論文の提出までにもう1週間設けられているため、今回の発表へのフィードバックなども論文に反映することができ、有意義な機会となります。」
 この発表会は政策科学部の全学生や教職員にもひらかれています。Hicks准教授は、低回生に対して本企画の目的を「論文研究の内容に関する情報のみでなく、研究プロセスや、研究内容の概念化、整理、そして論文としてまとめる方法を、上級生をモデルとして学ぶチャンスである。」と説明します。
 Hicks准教授は、3回生がコメンテーター・質問者としての役割を果たすことを発表会の中で期待しており、「聴衆である3回生たちは非常に集中してプレゼンテーションに耳を傾けており、発表者に向けて積極的にコメントやフィードバックをしていました。こうした経験を通して、彼らはより高いレベルのディスカッションや、質疑応答に積極的に参加する術を学ぶことが出来たと思います。対照的に、1・2回生は様々な先輩のモデルを学ぶことが出来たのではないかと感じています。」と評価しており、非常に双方向性の高い取り組みになりました。

受講生KHAN Abu Baker Rafatさんの声
KHAN Abu Baker Rafatさん
KHAN Abu Baker Rafatさん

・卒論発表会という機会をもらえたのは大変光栄でした。
・自分の研究内容に関する基礎知識を持っていない人も含めて、様々な人の前でプレゼンをすることは意義深かったです。
・下級生から積極的に質問やフィードバックなどもあり、自分のプレゼン内容のわかりにくいところや、もう少し改善すべきポイントなどがわかり、提出前に再度見直し、修正をすることができました。
・下級生にとっても良い経験だと思います。どうやって発表するのかという様々なモデルを見る機会にもなるし、Q&Aセッションにどう参加するかを学ぶ機会にもなります。そして、上級生のさまざまなプレゼンスタイル・内容を見ることで、自分たちの今後のプレゼンにも役立てることができると思います。


 こうして、CRPS専攻開設以来初めての取り組みである卒論発表会は大成功となりました。教授たちが様々な場面で学生を支援することはありましたが、学生たちは自身の力で発表会に挑み、見事成し遂げることができました。
 「学生たちはよく準備をしていたので、内容が非常に明確で感銘を受けました。そして『プロ』らしくプレゼンテーションを行っていたので、この発表会の目標は達成したと思っています。」とHicks准教授。
 今年の本企画に続き、来年の7月も同様の試みをしていきたいと意気込んでいました。

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