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06.09

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2022

大川隆夫先生が2名の共同研究者と行った研究成果が、学術雑誌 Canadian Journal of Economicsに掲載されることになりました。

220609okawa大川隆夫先生

(掲載論文はこちら↓)

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/caje.12598


 この論文では、一般的な需要曲線と費用曲線の下でのクールノー競争の長期均衡において、主に、以下のようなことを示しました。(1)顧客奪取効果があれば、従量税であれ従価税であれ、最適税率が正となる。(2)最適従量税率時での経済厚生水準より、最適従価税率時でのそれの方が大きい。(3)従量税と従価税と両方課した場合の最適税率は、平均費用の形状に依存する。

 共同研究者の1名は、本学部で客員教授をされたことのある先生で、もう1名は現在、本学の客員研究員をされておられます。

 論文の謝辞(acknowledgements)の部分にも触れましたが、諸外国における租税制度につきまして、私を含め共同研究者の2名は知悉しておらず、本学部の河音琢郎先生と宮本十至子先生にご教示いただきました。

 税制や財政制度にお詳しい先生方が本学部におられますのも、大学院に税理財務コースが存在しているからです。先生方のアドヴァイスがなければ、この論文のイントロダクションの部分が改善されず、学術雑誌に掲載されることもなかったといっても過言ではありません。

 いうなれば、経済学以外の社会科学の分野の専門家も有する本学経済学部の特徴が、本論文掲載の後押しになったといえるでしょう。このことは、先生方の研究だけでなく、学部生や大学院生の学びにも良い影響を与えていることは言を俟たないと思います。

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