「学生一人ひとりの希望する進路・就職」を高いレベルで実現

2018.03.29 TOPICS

「学生一人ひとりの希望する進路・就職」を高いレベルで実現~難関試験3部門で初の合格者数西日本私立大学1位を獲得~

有機的な連携によって学生を支援

 キャリアセンターでは、「学生一人ひとりの希望する進路・就職」を高いレベルで実現することをミッションとし、大学での学びを「キャリア形成」の視点で捉え、正課、社会(企業・団体・卒業生)との連携を図りながら、数多くの有機的な就職支援プログラムを開発・運用しています。ここでは、その具体的な取り組み、今後の展開などについてキャリアセンター部長である政策科学部の石原一彦教授にお話をうかがいました。

他大学に先駆けてキャリアセンターへ改変、学生の進路・就職納得度向上へ

窓口でのサポート
窓口でのサポート
合格体験記でも学生をサポート
合格体験記でも学生をサポート

 立命館大学では、学生の多様な学びを保障するという取り組みの一環で、1992年に資格取得や難関試験合格を目指す学生の学習サポートやその後のキャリアを見据えた進路・就職支援を行う機関としてエクステンションセンターを設置しました。1999年に、それまでの就職部を日本で最初に「キャリアセンター」と改め、東京オフィスを新たに開設し、いちはやく首都圏での就職支援に乗り出すなど、キャリアサポートの先駆けとして、教育・研究と人材育成の理念を具現化するサポートに力を注いできました。
 最近の特徴的な成果のひとつに、2017年度の難関試験3部門において、初となる合格者数西日本私立大学1位(国家公務員総合職試験36人、司法試験21人、公認会計士試験31人)を達成したことがあげられます。 「立命館大学で学んだ成果を、しっかりと社会に還元する。それが大学の使命でもあり、そのために全方位的に学生をサポートしています。難関試験対策はそのひとつです。最終目的としては、学生の進路・就職納得度を高めること。すべての学生が立命館での学びを活かし、社会に羽ばたいてほしいと願っています」と石原教授。センター発足当時から、常に「総括→課題の発見→改善」というサイクルがうまく機能し、それを積み上げてきたからこその成果だったと言えます。

他大学にはない充実のサポート。高い“志”の形成でモチベーションアップ

2017年度公務員難関試験合格者激励会
2017年度公務員難関試験合格者激励会
キャリアセンター部長・石原教授
キャリアセンター部長・石原教授

 エクステンションセンターが実施している難関試験対策における具体例のひとつに、2013年度からスタートした国家公務員総合職試験を目指す低回生向けの「立命館霞塾」があります。国家公務員の仕事理解や求められる能力の開発を目的としたプログラムで、現役官僚や公務員出身の本学教員など経験豊富な講師のもと、国家行政に関する理解を深め、志を高めることに取り組んでいます。
 実際に学生からも「同じ公務員でも、地方公務員との違いを含め仕事内容がよくわかった」「政策立案など国家公務員総合職の仕事に対する考えが深まり、視野が広がった」との声が聞かれるなど、目指す仕事の内容を明確化することにより漠然とした夢が目標へと変化し、その実現に向け高い志を持って計画的に取り組むことが可能となります。
 他にも理系学部に所属する学生の公務員対策として開講した大学院進学予定の4回生、院1回生向けの短期に合格レベルまで引き上げる「M0、M1短期パック」、司法試験に向けたOB・OGの弁護士による対策講座、簿記3・2級が取得可能な正課授業と連携した公認会計士講座の実施、難関試験分野(国家公務員総合職、公認会計士、外務省専門職など)の最終合格者に対する奨学金・奨励金制度の充実など、全学を挙げて対策、バックアップを行っています。
 「試験対策は各種会議、委員会などで議論しながら進めており、そうした全学的な取り組みにより、学部・研究科はもちろんのこと、専門学校などとも連携しつつ講座の質を高めてきたこと、OB・OGなどの協力のもと将来のキャリア形成に対する学生の視野を広げ、それを具体化する対策を積み重ねてきたことなどが、学生のモチベーションアップ、今回の結果にも反映されていると思います」と石原教授は力を込めます。

学生の要望、動向を的確に捉え、それを反映させた企画を展開

 公認会計士試験に合格するためには最低でも3,000時間の学習が必要とされています。それだけ入学直後から計画的に対策を進めることが重要となります。
 「難関試験に限らず、3回生になってから進路・就職先を考えるのではなく、できるだけ早い段階から将来のキャリアについて考え、大学生活を有意義に過ごすためのサポートもキャリアセンターの大きな役割です。正課と課外の幅広い学びを充実させることが、将来の夢や目標を実現する力量の形成につながります。学部教学との連携はもちろん、早期からのキャリア形成支援が、公認会計士試験合格者31人のうち3回生8人の現役合格を果たす成果につながりました」と石原教授は振り返ります。
 今回の難関試験の好結果などを含め、今後も継続して実績を積み上げていくことが求められています。「難関試験対策などは、専門学校などに任せる大学が多いなか、学生の要望、動向を的確に捉え、それを反映させた企画・運営、奨学金制度などを含めたきめ細かなサポートを行っている点が大きな特徴です」と石原教授。学生のためにやれることはすべて行う。学生主体とはいえ、学生の自主・自立を促しつつ、しっかり手をかけて育てるのが立命館スタイルです。こうした立命館マインドの拡がり、学生一人ひとりの希望する進路・就職を高いレベルで叶えるというミッションの達成に向け、全学的に取り組んできたことが、今回の難関試験における好結果にもつながっています。

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