立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)設立10周年記念シンポジウム

2018.05.24 NEWS

立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)設立10周年記念シンポジウム「高齢化先進国としての日本モデルを目指す」を開催

 5月14日、立命館朱雀キャンパスにて、立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)設立10周年記念シンポジウム「高齢化先進国としての日本モデルを目指す」を開催しました。
 2008年に21世紀の持続可能で豊かな社会の構築をめざして設置したR-GIROは、このたび10周年を迎えました。設置以来、R-GIROは学部・研究科を横断した研究を進めることで世界水準の研究拠点形成に努めてきました。
 シンポジウムでは、吉田美喜夫・立命館大学長(R-GIRO機構長)が冒頭挨拶を行い、R-GIROの取り組みが立命館の建学の精神「自由と清新(イノベーション)」を具現化するものであることを述べたうえで、これまでの研究や産学官連携の取り組みについて説明しました。基調講演において、出口治明・立命館アジア太平洋大学長は、わが国の少子高齢化問題を考える際には、歴史や海外の状況も踏まえた対策を講ずることが重要であると述べました。
 松本紘・理化学研究所理事長(前 京都大学総長)は、研究者が狭い分野を深く研究する傾向になっていることに警鐘を鳴らし、研究者が幅広い教養を身につけて、さまざまな分野の研究者と協働する必要性を示されました。
 引き続き、村上正紀・学校法人立命館理事補佐(R-GIRO機構長代理)が「人口減少日本での『高齢者の仕事創り・生産者の夢創り・若者の未来創り』」をテーマに講演を行いました。村上機構長代理は、人口減少とともに生じる平均年齢上昇を指摘したうえで、これからの未来は、「高齢者の働き」が重要であり、R-GIROにおいては「いつまでも働ける体力」、「働く意欲の向上」などの研究プロジェクトを進めていきたいとの考えを示しました。
 その後、北泰行・総合科学技術研究機構特別招聘教授をはじめとした4名の教員が、R-GIROの下で進んでいる研究の進捗状況や成果を発表しました。 最後に、森島朋三・学校法人立命館理事長がシンポジウム開催の御礼を申し上げ、20周年、30周年に向けたR-GIROの発展への期待を述べました。会場は約300名の参加者の熱気で包まれ、盛況のうちにシンポジウムは終了しました。
 R-GIROでは、引き続き、シンポジウムや成果報告会の開催などを通じて、研究成果を発信してまいります。

吉田美喜夫・立命館大学長
吉田美喜夫・立命館大学長
出口治明・立命館アジア太平洋大学長
出口治明・立命館アジア太平洋大学長
松本紘・理化学研究所理事長
松本紘・理化学研究所理事長
森島朋三・学校法人立命館理事長
森島朋三・学校法人立命館理事長

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