大学スポーツの価値向上に向けて 立命館大学の取り組み

 本学は、スポーツ庁が提起する平成30年度「大学横断的かつ競技横断的統括組織(日本版NCAA)創設事業」へ参画しています。その具体的な施策として、昨年に引続き「大学横断的かつ競技横断的な大学スポーツ振興の取り組み」「学生アスリートのキャリア支援」「スポーツ教育の推進」を実施し、大学スポーツ振興の主役となる、学生を中心とした『大学スポーツの価値向上』に取り組むことになりました。

 本学では、以下2点を中心に「大学スポーツの価値向上」に資する取組みを進めています。

  1. 体育会学生の「スポーツと学業の両立」や「人間力等の内面の力量形成」に向けて取り組むこと。
  2. 体育会学生の活動が一般学生、教職員、校友・父母、地域住民に理解され応援される対象となり、スポーツへの意識を高めると同時にスポーツ実施への促しとなること。

大学横断的かつ競技横断的な大学スポーツ振興の取り組み

 本学は大学スポーツの発展を目指すための仕組みとして期待され、2018年4月に設立された「一般社団法人大学スポーツコンソーシアムKANSAI(以下、KCAA)」の事務局を担っています。KCAAで生まれる産官民らと学生の連携の中で、日本版NCAA構想への貢献を進めるとともに、関西の大学が互いに協力しながらスポーツの価値を高める動きの中で、その先頭に立って取り組んでいます。

コンソーシアムにおける4つの事業の柱

1.大学スポーツにかかわる多様なステークホルダー間の情報共有・連携・協力を促進するプラットフォームの形成(学生連盟・競技連盟・民間企業との関係構築等)
2.社会を牽引し、未来を託せる「人材」の育成(学業充実、キャリア支援、SA育成、指導者育成)
3.大学スポーツの振興と発展に資するスポーツガバナンスの構築(安全・安心、会計ルール、チームガバナンス等)
4.大学スポーツの社会的・事業的価値の向上(対抗戦、応援文化醸成、情報発信等)


大学スポーツ振興の推進(立命館大学の取組)

学生アスリートのキャリア形成支援「Student Success Program」

 体育会学生をはじめとした学生アスリートの特性に配慮した支援プログラムの開発や、学生が正課と課外すべての学生生活を通じて「自立」し、「成長」を支援する「Student Success Program」(以下、SSP)への体育会学生の積極的な利用促進を通して体育会学生のキャリア形成の構築およびサポートを進めます。

事例紹介:文芸/スポーツ選抜入試合格者を対象とした入学前合同合宿
 SSPが主催する文芸/スポーツ選抜入試(以下、文スポ入試)合格者を対象とした入学前合同合宿は、文スポ入試合格者全員が一同に介し1泊2日で実施しています。文スポ入試合格者とは、スポーツ、文化・芸術(吹奏楽、囲碁、将棋、かるたなど)面で全国レベルの活躍が認められ合格した高校生たちを指しています。
 合宿の主な目的は、参加する高校生それぞれが入学後の明確なビジョンを考えてもらうことです。過去の自分を見つめ直す「モチベーショングラフ」や現在の自分を理解する「セルフチェックシート」の作成、自己分析を促した上で、「ファシリテーター」として参加する各学部の現役学生との意見交換などを踏まえて、最終的に各学生に目標の設定と到達方法を考えて発表するものです。文スポ入試合格者は、将来の夢を踏まえながら専門分野を含め如何に有意義に学生生活を送っていけるかについて考えをまとめ、入学前にモチベーションを形成することができるプログラムとなっています。

SSP入学前合宿
SSP入学前合宿

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