モロッコ王女、モハメッド6世環境保護財団代表 ララ・ハスナ氏に名誉博士号を贈呈

 立命館大学は、11月27日(火)、モロッコ王女でモハメッド6世環境保護財団代表のララ・ハスナ氏に名誉博士号を贈呈しました。
 ララ・ハスナ氏は、幼少期より環境問題に関心が高く、数々の環境保護・環境教育の事業を立ち上げ精力的に取り組まれてきました。海岸の美化・保全をはじめ、大気汚染や気候変動問題など、多岐にわたる実践的な環境保護活動に尽力されています。また、子どもや若者への環境保護教育にも注力されるとともに、社会問題・環境問題を解決できる次世代のリーダーシップ育成においても成果をあげられています。こうした同氏の活動は国際的に高く評価されています。

 日本とモロッコは、2016年に外交関係樹立60周年を迎えました。同氏が展開されてきた多方面にわたる国際的な連携への取り組みは、日本とモロッコ、また本学とモロッコの教育機関との友好・連携の礎となるものです。 このような同氏が展開されている世界的な環境保護活動、日本とモロッコの友好関係構築へのご尽力、そして本学や立命館アジア太平洋大学が展開する国際協力や人材育成へのご理解を踏まえ、今回の名誉博士号贈呈の運びとなりました。
 今次の贈呈は、本学が今後さらにモロッコ・アフリカ地域および同国・地域の教育機関との連携を深め、グローバル教育をさらに推進する上で、きわめて大きな意義を持つものです。
 本学園は、SDGs(持続可能な開発のためのアジェンダ)への取り組みをはじめ、教育・研究・社会連携を通じて、今後も世界の未来に貢献する人材の育成に尽力してまいります。

ララ・ハスナ氏のコメント
 私が最初に環境保全に関わったとき、自分の活動がこんなにインパクトを持つとは想像しませんでした。環境保護や気候変動対応という課題に継続して共に立ち向かいましょう。立命館大学では、70カ国地域以上の留学生が学んでいます。長い歴史を有しており、世界に対して真にオープンな理念を持つ大学から名誉博士号を受けることを光栄に思います。

ララ・ハスナ氏について

モロッコ王女、モハメッド6世環境保護財団代表

<経歴>
1967年 モロッコの首都ラバトにて出生
故ハッサン2世前国王の子女、モハメッド6世現国王の妹
ロイヤルカレッジ卒業(ラバト)

 2001年モハメッド6世環境保護財団代表に就任。数々の環境保護、環境教育の事業を立ち上げる。これらの活動は国際的にも高く評価され、2007年には国連が支援する環境のための欧州・地中海地域計画より、主として国際的な環境保全ならびに環境保全教育・研究にリーダーシップを発揮し、社会貢献を果たした人物に対してなされる「Ambassador of the Coast」の任命を受ける。
 2014年、日本で開催されたユネスコ世界会議、2016年COP22(国連機構変動枠組条約第22回締結国会議)、2017年COP23ほかさまざまな環境意識啓発と持続可能な開発のための教育の重要性を訴え続けている。
 2018年4月コンゴ盆地気候・コンゴ盆地ブルー基金委員会の親善大使に任命される。

<受賞歴>
Knight Grand Cross of the Royal Order of Isabella the Catholic (スペイン/1989年)
Knight Grand Cross of the Royal Order of Leopold Ⅱ (ベルギー/2004年)
Grand Cross of the Order of the Aztec Eagle (メキシコ/2005年)


名誉博士号について

 立命館大学では、学術・文化または人類の進歩のために貢献し、本学に対して顕著な功績があったと認められる方に贈呈しています。
 これまで、主に国内外の政財界の方に贈呈、ララ・ハスナ氏は41人目となります。

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