白川静記念東洋文字文化研究所(以下、白川研)が実施する体験型漢字講座「漢字探検隊」の開催回数がこのたび全国通算200回を超え、延べ受講生数12,995名に到達しました。

 故・白川静名誉教授は、暗記ではなく理解をさせる系統立った漢字教育の必要性を強調し、その方法として漢字の形体学的研究を進められていました。これらの研究成果をもとに、白川研では、東洋文字文化の教育・普及を目的とした文化事業を行っています。

 漢字は、文字としてだけで存在しているわけではなく、それを生んだ自然・社会・文化があります。漢字の構造を親子・一般の方にも理解していただこうと2007年からスタートした取り組みが体験型漢字講座「漢字探検隊」です。

 本講座では、毎回テーマを決め、座学だけではなく、見学や体験を通して漢字の成り立ちや体系に関わる学習を行います。例えば、「人」という字は、どのようなポーズからできたのか、ジェスチャーで体験してもらったり、動物園では動物を見ながら、姿や動作からできた漢字を理解してもらったりしています。また、木簡に古代文字を筆と墨で書いたり、はんこを彫ったり、文字と触れ合う機会を設けています。

 これまで、北は北海道札幌市から南は福岡県久留米市まで、動物園や植物園、世界遺産など様々な舞台で実施してきた漢字探検隊。今後もさまざまな地域・舞台で漢字文化を伝えていきます。

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