岩政大樹氏 講演会「学生アスリートの学業との両立」開催

 8月4日(日)、サッカー解説者として活躍されている岩政大樹氏を招いて、 朱雀キャンパスで講演会「学生アスリートの学業との両立」を開催しました。 岩政氏は、Jリーグ・鹿島アントラーズに所属、2010年のFIFAワールドカップ・南アフリカ大会では日本代表メンバーとしても活躍しました。
 本講演会は、岩政氏がプロサッカー選手として歩んでこられたキャリア、そこから導き出された考え方について、岩政氏が講師として学生アスリートに伝え、「スポーツと学業との両立」の価値を考える目的として行われ、約150名の学生が参加。岩政氏がこれまでプロサッカー選手として活躍する中で培ってこられた経験、見方・考え方などからさまざまな学びを深めました。

“11”のメッセージに込められた岩政氏の想い

 講演会では、岩政氏がサッカーをはじめた頃の様子(原点)から、中学生時代に培った“一生懸命を増やす”こと、両立の基礎を築きあげた高校時代、目標設定と具体性の重要性を感じた大学時代、プロとして自分だからことできることを積み上げながら続けてきたプロ生活など、岩政氏が大切にしている11の要素について岩政氏からレクチャーがあり、プロサッカー選手として培ってこられたキャリアや現在までの歩みの中で得られたさまざまな知見について、第一線の声に耳を傾けました。
 また、岩政氏は「No Pain、No Gain」を掲げ、「Jリーグ3連覇を達成する経験の中で際「Pain(痛み)」と「Gain(進歩)」は自分の取り組みと釣り合うものではないか」と述べ、日々の取り組みを右肩上がりに成長していれば、たとえ悪い時期があったとしても必ず釣り合うと感じたと学生らに伝えました。

パネルディスカッションで理解を深める

 岩政氏の基調講演に続いて、高田侑さん(文学部4回生、体育会本部委員長)をファシリテーターとし、学生アスリートを代表して大久保勇さん(情報理工学部4回生、ヨット部)、西村早織さん(経済学部3回生、ラクロス部(女子))、上田紗弥花さん(スポーツ健康科学部3回生、女子陸上競技部、SSPピア・サポーター)と岩政氏が、パネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、一人ひとりが学業との両立を行う意義を再認識し、これまで以上に学業も熱心に取り組む体育会の価値観をさらに高度なものにすることを目的に、参加者とともに理解を深めました。
 大久保さんからの「小・中学校の時代に一生懸命を増やすと仰っていましたが、全部を100%でやるには限界があるのでは」という質問に対し、岩政氏は「自らやることを設定したあとは、そのことに対して100%でやってきました。“両立”というのは『やれる』か『やらないか』ではなく、『やる』か『やらないか』であり、何を取り組むかを設定することが重要です」と述べました。
 上田さんは陸上競技部に所属しながら、SSP(※)に所属しており、SSPを利用する学生に勉強の仕方や大学生活へのアドバイスを行っているという。SSPを利用する学生への動機付けという点に対して、岩政氏は「なりたい理想像に対しての“今”でないといけません。なりたい姿(イメージ)に対して逆算(掘り下げ)することをサポートしてあげれば良いのでは」とアドバイスを頂きました。

(※)SSP(Student Success Program)は、学生「一人ひとり」が正課と課外すべての学生生活を通じて学びの主体として「自立」し、最大限の「成長」を遂げられるようになるための学生支援。活動にはサポーターと呼ばれる支援学生も在籍し、学生生活の充実に向けた取り組みを実施している。

【写真:立命スポーツ編集局】

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