受賞チームメンバー

2019.09.10 NEWS

R-GIRO「次世代人工知能と記号学の国際融合研究拠点」がロボカップジャパンオープン2019で入賞

 立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)の「Ⅳ.次世代人工知能と記号学の国際融合研究拠点」(プロジェクトリーダー:谷口忠大・情報理工学部教授)に参画の研究室が参加するロボット競技チームが、2019年8月16(金)~18日(日)にアオーレ長岡(新潟県長岡市)にて開催された「ロボカップジャパンオープン2019ながおか」(主催:ロボカップジャパンオープン2019ながおか開催委員会)にて入賞しました。

 ロボカップは自律移動型ロボットによる競技会で、人工知能やロボット工学の研究を推進し様々な分野の基礎技術として波及させることも目的としています。本大会は、ロボットによるサッカー競技「ロボカップサッカー」をはじめ、災害現場をテーマにしたフィールドで人命救助を行う「ロボカップレスキュー」、キッチンやリビングといった日常生活の場での人間との共同作業を追求する「ロボカップ@ホーム」、将来のロボカップを支える子供たちのリーグ「ロボカップジュニア」の、4つの分野で競技が行われ、59チームの参加、約3万1500人の来場者がありました。
本学の創発システム研究室、インタラクション研究室、音情報処理研究室、及び大阪工業大学との合同チーム「OIT-RITS」は、ロボカップ@ホームの競技で、トヨタ自動車製のロボットHSRで競うドメスティック・スタンダード・プラットフォーム・リーグ(@Home DSPL)に出場し準優勝。また、同チームは本大会で使用した場所概念とARの研究で人工知能学会賞も受賞しました。

受賞チームメンバー
受賞チームメンバー
@Home DSPL準優勝賞状
@Home DSPL準優勝賞状
人工知能学会賞賞状
人工知能学会賞賞状

萩原先生コメント
 高齢化社会において家庭環境で人間の生活を支援するロボットは問題の軽減化に向けた重要な手段になります。RoboCup @Home Leagueの目的は、日常生活で人とコミュニケーションしながら役立つ仕事を行う実用的なロボットの実現です。2017年からは、トヨタ自動車が開発した生活支援ロボットHSRを標準プラットフォームとしたRoboCup @Home Domestic Standard Platform League (DSPL)が開催されています。
 我々は、2015年に情報理工学部の創発システム研究室のメンバーを中心にチームを結成し、RoboCup @Home Leagueへのチャレンジを開始しました。2017年よりR-GIRO研究プロジェクト「次世代人工知能と記号学の国際誘導研究拠点」の一部として立命館大学の創発システム研究室、インタラクション研究室、音情報処理研究室の合同チームを結成し、人とのコミュニケーションに基づいて動作するロボットの人工知能の研究を加速しました。2018年には、大阪工業大学のコミュニケーションロボット研究室、生体模倣ロボティクス研究室との合同チームを結成し、言語コミュニケーションに基づいて家庭環境で生活を支援するインテリジェントホームロボティクスの研究に発展させました。
今回のRoboCup Japan Open 2019 @Home DSPLでの準優勝は、これらの研究活動が実を結んだものです。また、2015年より段階的に推進してきた研究テーマ「拡張現実を用いた言語コミュニケーションに基づくオンライン家庭環境学習」で人工知能学会賞を受賞する事ができたのは嬉しい限りです。本大会のチャレンジを支えて頂いた、立命館大学情報理工学部の谷口忠大教授、島田伸敬教授、西浦敬信教授、松尾直志助教、福森隆寛助教、エル・ハフィ・ロトフィ専門研究員、大阪工業大学の井上雄紀教授、中山学之教授に感謝致します。また、チームメンバーの学生達の頑張りを讃えたいと思います。

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