キャンパスに広がる日常的な「グローバル」の風景

 立命館大学では、国際交流や言語学習を中心としたグローバルコモンズ、Beyond Borders Plaza(以下、BBP)を、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパスの3キャンパスに開設しています。
 BBPは、国籍や文化など様々なBorderを超えて、交流し、学べる空間です。びわこ・くさつキャンパス(以下、BKC)のBBPには、カフェなどが併設されており、国際交流拠点として学生が気兼ねなく利用できる場所となっています。
 この記事では、BKCのBBPの魅力やおすすめの利用方法について、言語教育推進機構所属の担当教員パーキンス ロバート ジョン講師(以下、ボブ講師)とポンド クリストファー講師(以下、クリス講師)、BBPをよく利用する天羽強さん(経済学部1回生)と牧島裕人さん(経済学部3回生)に話を聞きました。

担当教員へのインタビュー

BBPについて、簡単に教えてください。
ボブ講師
ボブ講師
クリス講師
クリス講師

ボブ講師: 国際交流ができる場となっています。コミュニケーションエリアやカフェスペースでは、異なるバックグラウンドを持つ学生が集まって、交流をしています。例えば、各国の紅茶やお菓子を楽しみながら、交流できるイベントなどが多くありますね。

クリス講師: 言語学習の場としても機能しています。ここに来れば、様々な国の学生が集い、学んでいますので、学習のモチベーションにも繋がっています。お互いの障壁を取り払い、お互いを高め合いながら自主学習を進められる環境になっています。

どのような思いでBBPを運営されていますか。

ボブ講師: 少しでも時間があれば、BBPに来て、学生とコミュニケーションを図り、イベントに参加するようにしています。学生が自主的に学習を楽しめる環境にすることを意識しています。

クリス講師: 学生が自らBBPに来たいと思えるような場所にしたいと思っています。そのために、授業形式ではなく、リラックスし、楽しく英語を学べるような機会を提供できるようにしています。

BBPでの具体的な取り組みについて教えてください。

ボブ講師: BKCのBBPでは、カフェでの国際交流イベントなど、毎週のようにユニークなイベントが開催されています。カフェイベントは、イングリッシュティーなどそれぞれの国のお茶とお菓子を食べながら、英語で会話を楽しむもので、人気の企画となっています。また、それぞれのイベントを学生が主体的に運営していることもBBPの大きな特徴です。

クリス講師: イベントに加え、少人数での様々なワークショップを開催しています。そこでは、楽しく英語を学ぶこと、そして、コミュニケーションを重視しながら、自然に英語を使って、交流ができる空間を創ることを意識しているので、気軽に利用してほしいです。

BBP利用学生へのインタビュー① 天羽強さん(経済学部1回生)

天羽強さん
天羽強さん

利用のきっかけを教えてください。

 もともとは、人と話すのが苦手でしたが、海外の人と話して、自分の世界を広げたいと思っていました。入学してすぐにBBPの存在を知り、行ってみるとワークショップがとても楽しく、BBPには毎日通うようになりました。

利用頻度と活用方法を教えてください。

 毎日、授業のない時間はBBPに来て、自習をしています。BBPに来るのは、勉強を頑張るためというよりも、単純に楽しいからです。BBPで勉強している時に、何気ない会話から留学生の友達もできました。ここでは、英語を使って楽しめるので、もともと英語を話せなくても、遠慮なく何でも聞けます。

今後の目標や抱負を教えてください。

 将来は英語を使って、海外で働きたいと思うようになりました。公認会計士になるという目標をBBPのワークショップで発表したら、先輩が「米国公認会計士は?」と勧めてくれました。それなら、英語を使ってアメリカで働ける!と思い、自分の目標がより明確になりました。

BBP利用学生へのインタビュー② 牧島裕人さん(経済学部3回生)

牧島裕人さん(3回生)
牧島裕人さん
利用のきっかけを教えてください。

 ある日留学生から、友人を作ってそこから親交を深めたい、と相談を受けました。そこで小規模でも定期的に開催できるイベントを企画しようということで、各国の紅茶やお菓子を楽しみながら、国際交流できる「BBP国際交流カフェ」を作りました。

利用頻度と活用方法を教えてください。

 毎週金曜日のランチタイム(12:20~12:50)と夕方(16:30~18:00)に開催しています。「繋げる、繋がる憩いの場の提供」をテーマに掲げ、毎週各国で愛されている紅茶やスナックを提供することで異文化理解にも努めています。
 現在では母国の紅茶やスナックを自ら取り入れ提供してくれる留学生や職員の方、手作りのお菓子を持ってきてくれる積極的な学生もいます。

BBPを活用したことでの自身の成長について教えてください。

 一つは課題解決力です。提供する紅茶も妥協せず専門店などでセレクトし、着実に認知度、参加者を増やすことができました。
 二つはマネジメント力です。いかにしてメンバー全員のモチベーションを保つか、皆が満足できる運営の方法は何なのか、ということを常に考えるようになりました。このプロセスを通じて代表とはどうあるべきか、マネジメントとはどういうことなのか、その難しさを自分なりに学ぶことができました。

今後の目標や抱負を教えてください。

 通りかかった人が立ち止まりたいと思える、もっと魅力的なコミュニティを作れればと思います。このことが、自分のモチベーションを高めていくと思います。

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