元国際連合事務次長の明石康氏による特別講義を開催

 2019年12月20日(金)、衣笠キャンパスの平井嘉一郎記念図書館にて、本学客員教授の明石康氏による特別講義が行われました。

 「危機における国連の政策決定力」というテーマについて、英語で行われた講義を聞くために、多くの学生が集まり、会場は満員となりました。

明石康氏
明石康氏

 明石氏は、日本が1956年に国際連合に加盟したことに触れつつ、どのような経緯をもって日本人で初めて国際連合の職員になったのかを説明しました。

 日本人として初めて国際連合のスタッフとして働き始め、多くの異なる国々からの人々は、自分とは違う、それぞれに正しいと考える方法を持っているという点が最初の教訓であったと言及しました。

 スエズ危機やキューバのミサイル危機などの主要な歴史的出来事に加え、旧ユーゴスラビアやカンボジアでの危機的状況における交渉者としての役割など国際的な外交舞台での60年以上の経験を説明しました。

 明石氏は、学生からの質問に一つ一つ丁寧に答える中で、将来の国連平和維持活動の役割についての自身の考えなども話し、講義を締めくくりました。

 明石氏は、長年にわたり客員教授として、国際関係研究科で専門的な経験について教鞭を取り、現在では国際機関で働く修了生もいます。また、著書の“An Agenda for Hope ―The UN in a New Era” で立命館大学大学院国際関係研究科の博士号を授与されました。

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