小川さやか教授が第8回河合隼雄学芸賞・第51回大宅壮一ノンフィクション賞 受賞を報告

2020.12.11 TOPICS

小川さやか教授が第8回河合隼雄学芸賞・第51回大宅壮一ノンフィクション賞 受賞を報告

 2020年10月26日、朱雀キャンパスで先端総合学術研究科の小川さやか教授が、森島朋三理事長・仲谷善雄学長・松原洋子副学長に、第8回河合隼雄学芸賞・第51回大宅壮一ノンフィクション賞の受賞報告を行いました。河合隼雄学芸賞の受賞は本学初となります。

 はじめに、森島朋三理事長、松原洋子副学長が祝意を表し、仲谷善雄学長が激励の言葉とともに記念品を授与しました。
 小川教授からは、受賞作品となった『チョンキンマンションのボスは知っている-アングラ経済の人類学』(春秋社、2019年7月)について、香港で暮らすタンザニア人コミュニティを観察し、彼らの生き方や独自のセーフティネット、信用システム、シェアリング経済などをまとめた著書であると紹介されました。

 松原副学長から、研究者としての活動の一端をノンフィクションとして発表され、さらにダブル受賞を獲得し、ひろく社会と研究をつなぐ役割を果たされたことに対して、お祝いの言葉とともに謝辞が述べられました。
 著書には、消費文化論、経済人類学の確かな理論に裏打ちされた深い洞察のうえに、日本社会とは価値観の異なるコミュニティでしなやかに逞しく生き抜く人々が描かれ、長期かつ深く入り込んだフィールドワークを続けてこられた研究活動も高く評価されました。

 その後の座談会では、立命館大学の研究支援体制やウィズ・アフターコロナにおける大学のあり方、附属校の児童・生徒の探求心と研究のかかわり方について議論が及びました。森島理事長からは、小川教授に対し、「ぜひ従来の『大学の常識』に風穴を開けてほしい」と期待が述べられました。

左から、松原副学長、仲谷学長、森島理事長、小川教授
左から、松原副学長、仲谷学長、森島理事長、小川教授

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