2020年11月22日、茨木市東小学校区自主防災会からの依頼を受け、歴史都市防災研究所・村中亮夫准教授、サキャ ラタ准教授、大橋弘明専門研究員、酒井宏平専門研究員(現、城西大学助教)が茨木市東小学校区内の水害リスクに着目した防災マップの作成に関する出張授業(※)をオンラインで実施しました。今回の出張授業はコロナ禍での開催となり、茨木市内と立命館大学歴史都市防災研究所(京都市北区・衣笠キャンパス)とをオンラインで接続するかたちで、Zoomを使用したライブ授業の形式で実施しました。

 (※)歴史都市防災研究所では、小学生を対象として地域の安全安心への関心を深めてもらうことを目的に、2007年から「地域の安全安心マップコンテスト」を毎年開催しています。そのなかで、小学校や団体からマップ制作の問合せ等にお応えするため、出張授業を実施しています(事前に要相談)。

 当日は、茨木市危機管理課とも連携し、自主防災会メンバー8名に対し、40分間の事前講義と60分間のフィールドワークから成る出張授業を実施しました。参加者は、豪雨災害から主体的に身を守るための防災マップ作成の意義や、茨木市が発行している洪水・内水ハザードマップ、防災マップに掲載する情報を収集するフィールドワークの方法についての事前講義を受けました。その後のフィールドワークでは、大雨の際に注意を要する場所や避難所、地域の魅力を表す町並みや文化財など、身近な地域の危険箇所・安全箇所、魅力ポイントを、4つのグループに分かれて現地で確認しながら手元の地図に記録していきました。フィールドワークで得られた情報は歴史都市防災研究所で地理情報システム(GIS)を使ってデジタル地図化の処理が施され、2021年3月、最終的に茨木市東小学校区 防災マップ(水害編)が完成しました。

事前講義の様子(配信画面)
事前講義の様子(配信画面)
事前講義の様子(歴史都市防災研究所)
事前講義の様子(歴史都市防災研究所)


また、当日参加された市民及び茨木市危機管理課職員の方より、コメントを頂きました。

「リモートでの実施は、難しいと思っていましたが、感染症対策を講じた上でフィールドワークを実施することができ、また映像を残すことが出来た点が特に良かったです。充電器等の準備・使用が必須だったことは新たな気付きだったため、今後に活かしていきたいと思います。」(東小学校区自主防災会・参加者)

「これまでも地域のハザードマップ作成のためのワークショップの経験はありましたが、コロナ禍で寄り合ってのワークの実施が難しい中で、Web会議システムで中継しながらの少人数での実施は、貴重な経験をさせていただきました。この取組が、地域の水害に関する防災意識の更なる向上につながったと感じています。」(茨木市・総務部危機管理課)

フィールドワーク(リモート中継)の様子
フィールドワーク(リモート中継)の様子
現地確認の様子(段差箇所)
現地確認の様子(段差箇所)


 今回の出張授業でコーディネートされた歴史都市防災研究所・村中先生からも、コロナ禍における今回の防災授業について感想を頂きました。

「地域貢献をミッションの1つに掲げる歴史都市防災研究所としても『コロナ禍の地域連携』に対応すべく、これまでにない試みとして、オンラインによる防災マップの作成支援を行いました。今回の防災マップづくりでは水害に着目していきましたが、水害の誘因となる大雨は、コロナ禍であっても関係なく発生します。今回作成された防災マップが、地域住民の皆さまにとって、身近な地域の水害リスクを再確認するきっかけになることを願っています。」(歴史都市防災研究所・村中亮夫 准教授)

引き続き立命館大学では、教員による研究活動の推進や、学生の学びと成長の機会を提供する等の取り組みを積極的に推進して参ります。


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                      (茨木市東小学校区防災マップ 水害編  20213月発行)




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