12月5日(日)、大阪いばらきキャンパスにて里山講座を実施しました。対面とオンライン参加あわせて約50名が参加しました。今回、ゲストで造林学・森林生態学をご専門とする只木良也先生(名古屋大学名誉教授・京都府林業大学校名誉校長)をお招きし、これまでの里山と、これからの里山についてご講演をいただきました。

(※)育てる里山プロジェクトは、市民の方と本学の学生・教職員が共同で、茨木市北部の里山から構成種を採取して、キャンパス内に植栽・再生しようとする取組みです 。

 
講師 只木良也氏  
講演の様子

 冒頭、本学の育てる里山プロジェクト代表の田中力・経営学部教授より挨拶を兼ねて、本学の取組みについて紹介いただいたのち、講師の只木良也氏より、里山の歴史的な成り立ち、農地、農村を支えた里山の功績、人間の収奪による里山崩壊の危機について解説していただきました。また環境保全機能、生態系、文化的視点から、里山がなぜ必要なのか、どのように生態系に関わっているかについてもわかりやすくご講演いただきました。

質疑応答の様子①   
質疑応答の様子②

当日ご参加いただいた方からより、質疑応答にてコメントをいただきました。


「間伐を進めていく中で最終的に大きな木も切っていくことになり、プロの林業従事者しか残らないという課題は知りませんでした。森に愛着をもつことは森林や里山を守る点で非常に重要な点だと再認識しました」

「里山についての理解が深まりました。里山を守ることは必要だが、その必要性が感じにくい、だからこそ里山を活用したシステム作りをして、新たな需要を作り出す必要があると感じました」などのコメントをいただきました。


今後とも立命館大学では、地域社会連携を通じた教育・研究活動の取り組みを積極的に推進してまいります。

 

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