衣笠キャンパス 食品廃棄物の完熟堆肥に向けた二次処理を実施

 立命館大学の衣笠キャンパスでは、廃棄物を出さずに資源として循環させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指した活動がおこなわれています。今年度から学生団体「Uni-Com」※と衣笠キャンパス地域連携課が取り組んでいるのが、大学の食堂から出る消費期限の切れたカット野菜や売れ残った食品等の食品廃棄物を堆肥化させ、できあがった堆肥をキャンパス内の農園(きぬがさ農園)や地域の農家等に還元するというプロジェクトです。

 今年7月にコンポスト・アドバイザーである東京都三鷹市の鴨志田農園園主・鴨志田純氏をお招きし、床材づくりを行った後、「Uni-Com」のメンバーや衣笠キャンパス地域連携課の職員、立命館ぷらすのスタッフらが床材に食品廃棄物を投入し、日々の切り返しを行いながら、一次処理(発酵分解)を進めてきました。

 12月18日(土)、衣笠キャンパスにて、再び鴨志田氏をお招きし、一次処理を終えた堆肥の二次処理の方法を学生・職員、地域の方々ら約30名が共に学びました。

 当日は、堆肥800Lに対して、地域の方々からいただいた壁土160L・米ぬか160L等を加えた上で、加水処理を行いました。早朝に雪が積もるほどの寒さの中、参加者らは、「材料の混ざり具合」や「適切な水分量」を目視や手のひらの感覚で確かめながら、熱心に作業を進めていきました。

 作業後は、鴨志田氏とサーキュラーエコノミー研究家の安居昭博氏による座談会が行われました。参加者からは二次処理を進めていく上での質問が寄せられるとともに、壁土をご提供いただいた企業の代表者からは「廃棄する予定であった壁土をこのような形で役立ててくれてうれしい」等の感想が寄せられました。

 最後に鴨志田氏は「コンポストづくりにはいろいろな人の協力が必要。床材や堆肥を発酵させながら、人間関係も発酵していく」と述べ、SDGs活動の真の目的に言及しました。

 衣笠キャンパスの学生・職員等、そして地域の方々が連携して取り組む挑戦に、これからもご注目ください!

※学生団体「Uni-Com」は「立命館大学校友会未来人財育成奨励金(団体支援)」の受給団体です。校友会未来人財育成奨励金(団体支援)とは、本学の校友(卒業生・修了生等)からの寄付である「立命館大学校友会未来⼈財育成基⾦」が原資となり、後輩の学生へ、「⾃らの可能性をひろげ、積極的にチャレンジしてほしい」との期待が込められた奨励金です。
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2188

※集合写真撮影時のみマスクを外しています。

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