令和4年度スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの課題解決型実践プログラム」受託3団体によるシンポジウム『すべての女性アスリートに先端的支援が行きわたることをめざして』開催報告

2022.09.05 NEWS

令和4年度スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの課題解決型実践プログラム」受託3団体によるシンポジウム『すべての女性アスリートに先端的支援が行きわたることをめざして』開催報告

立命館大学、新潟医療福祉大学、日本体育大学の3大学 は、令和4年度スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの課題解決型実践プログラム」に採択されたことを記念し、2022年8月29日(月)に、合同でキックオフシンポジウムを開催いたしました。シンポジウムはオンラインで実施し、参加申込数は469名となり、全国各地から、様々な業種の方々、年代の方にご参加いただきました。

登壇者の皆さま
登壇者の皆さま

シンポジウムの冒頭には、スポーツ庁の室伏広治長官より開催挨拶をいただき、本事業に対し期待の言葉が述べられました。

開会挨拶(スポーツ庁長官 室伏広治氏より)
開会挨拶(スポーツ庁長官 室伏広治氏より)

第1部では江玉睦明先生(新潟医療福祉大学・教授)、須永美歌子先生(日本体育大学・教授)、杉山敬先生(立命館大学・特任助教)、白井克佳様(日本スポーツ復興センター・課長)の4名の先生方に各団体の事業概要と具体的な計画についてご説明いただきました。

第2部では「次世代の女性アスリート育成・支援に向けて」をテーマに、現役・元トップアスリート、指導者の方々をパネリストとしてお招きし、現場の課題や今後期待する支援や取り組みについてディスカッションを行いました。女性選手が抱える問題として、月経中の不調や体調管理などが課題としてあがり、現状ではまだまだ現場と科学的エビデンスに差があることから、オンデマンド教育を進化させて多くのアスリートに活用していただきたい、などの声が上がりました。

現役のパラパワーリフティング選手である森﨑可林さんからは、「月経の悩みや女性の身体の変化については相談しづらいことが多く、指導者と選手の間でもっと話しやすい環境を作っていく必要性があること」や「ウェイトリフティングでは体重による階級制になっているが、減量(増量)するにあたり、障がい者だと使える筋肉が限られているため、肢体不自由ならこんな減量メニューで、など具体的なところまで支援メニューがあると嬉しい。」など、パラアスリート特有の切実な声もあげていただきました。

現場の選手・指導者の声をしっかりと反映し、それぞれの競技に応じた支援体制やマニュアルの整備など、課題解決に向けた取り組みを3大学が中心となって進めてまいります。また、これまで各団体が独自で取り組んできた研究成果を共有し繋ぎ合わせることで、より包括的な「女性アスリートの育成・支援」を実践してまいります。

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