今秋以降の新型コロナウイルスへの対応について(2022年11月)

2022.10.31 NEWS

今秋以降の新型コロナウイルスへの対応について(2022年11月)

学生、教職員、関係企業社員の皆さまへ

今秋以降の新型コロナウイルスへの対応について(2022年11月)



学校法人立命館副総長・立命館大学副学長
伊坂 忠夫

 新型コロナウイルス感染症対策として、2022年9月からオミクロン株対応2価ワクチンの接種が各地で始まっています。
 今秋以降の新型コロナウイルスの感染拡大において、これまでの感染拡大を大幅に超える感染者数が生じることもあり得るとされており、また、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されています。その場合でも、政府はオミクロン株と同程度の感染力・病原性の変異株による感染拡大であれば、若者等の重症化率が低いこと等を踏まえ、新たな行動制限は行わず、社会経済活動を維持しながら、医療提供体制のひっ迫を招かないような感染拡大防止策を講じることを基本方針としています。具体的には、新型コロナウイルスのワクチンについては、年内に接種対象者全員がオミクロン株にも対応したワクチンの接種を受けられるような取り組みが進められています。
 立命館大学においては2021年に1回目・2回目、2022年に3回目となる「職域接種」を実施して、学生、教職員、関連企業、地域住民の皆さまの安心・安全を守る取り組みを進めてまいりましたが、今回のオミクロン株対応ワクチンについてはすでに自治体における接種が先行しており、自治体での予約状況には大幅な余裕があることから、本学においては、今次のオミクロン株対応の職域追加接種には参加せず、学⽣、教職員、関連企業等の皆さまには⾃治体での接種を推奨させていただくことといたしました。皆さまには、従来どおり、基本的な感染防止対策の徹底に取り組んでいただくとともに、ワクチン接種は感染防止対策や重症化予防対策として重要となっていることから、オミクロン株対応ワクチンの接種を早期に行っていただくよう、推奨するものです。
 なお、新型コロナワクチンは「接種を受けるよう努めなければならない」という、予防接種法上の「努力義務」とされていることなどから、海外渡航をはじめとして社会的なルールの中でワクチン接種証明等が求められる場面があることについてはご理解をいただきつつ、大学としては、接種は強制ではなく、最終的には、あくまでも、ご本人が納得した上で接種をご判断いただくものとの理解に変わりはないことを申し添えます。

以上

    <関連情報>
  1. 感染状態の概況:日本の状況、世界の状況、今後の見込み
  2. オミクロン株対応ワクチンの効果「重症化予防効果と発症予防効果」
  3. ワクチン接種の勧奨「近隣の医療機関、集団接種会場で接種を」
  4. 立命館大学の学生、教職員等のワクチン接種状況 「3回以上接種した割合は7割超」
  5. 海外留学時のワクチン接種(一部の国への入国時、および2023年春期出発の短期・1セメスタープログラム応募時に接種が必要)
  6. 全国旅行支援の実施「ワクチン接種証明書または陰性証明書が必要」
  7. BA.1対応型とBA.4-5対応型のワクチンの違いについて(首相官邸HP Q&A)
  8. ワクチン接種の予約方法
  9. 接種券再発行について
  10. ワクチンに関するQ&A 首相官邸HP
  11. その他外部リンク

1.感染状態の概況:日本の状況、世界の状況、今後の見込み

「第7波は流行のピークを過ぎたが、第8波到来の可能性が高く警戒を」
 日本では、第7波の流行のピークを過ぎ新規感染者数は減少傾向にあります。諸外国より遅れながらも、日本も漸くWithコロナの生活をめざし、社会経済活動の正常化に努めています。いろいろな規制が緩和され、コロナ禍はもう終わったと勘違いする人もいるかも知れません。しかし、今のところWHOは「緊急事態の宣言を解除するには早すぎる」という判断をしていますし、ドイツやフランスではオミクロン変異株の流行が再び起こりつつあります。日本でも10月半ば頃より、都道府県によっては感染者の再増加が見られています。海外ではBA.2.75やBQ.1などの新たなオミクロン変異株が増えているという報告もあります。専門家は第8波到来の可能性が高いとして警戒を呼びかけています。決してパンデミックが終わりになったわけではなく、対策を怠らず、社会経済活動の正常化に努める必要があります。

2.オミクロン株対応ワクチンの効果「重症化予防効果と発症予防効果」

 新型コロナウイルス感染症対策として、マスク着用、手洗い、黙食、「三つの密」の回避などこれまで通りの予防策に加え、ワクチン接種が有効です。これまでの従来ワクチンを2~3回接種することで、万一感染しても重症化予防効果が期待できます。しかし、現在主流のオミクロン株は従来株より大きく変異しているため、感染予防や発症予防効果はなく、流行を抑制する効果は期待できません。欧米とは異なり、日本国民の多くはまだオミクロン株に感染していないため、今後も第8波が起こる可能性が十分にあります。9月よりオミクロン株対応2価ワクチンの接種が始まっています。オミクロン株対応ワクチンによるブースター接種で、時間と共に減衰する重症化予防効果を再強化し、更に接種後数ヶ月間のオミクロン株の発症予防効果も期待できます。より多くの人がオミクロン株対応ワクチンを接種することで、第8波を遅らせ、規模を最小限に抑えることができると考えられます。

3.ワクチン接種の勧奨「近隣の医療機関、集団接種会場で接種を」

 学生、教職員、関連企業等の皆さまには⾃治体でのワクチン接種を推奨します。市内の医療機関、集団接種会場のホームページなどをご確認いただき、ご自身で予約を取り、オミクロン株対応ワクチンを接種して、第8波の到来に備えていただくことをお勧めします。(※ワクチン接種はあくまでも任意となります。ワクチンの効果やリスクなど必要な情報を確認のうえ、ご判断ください。)
 各府県のワクチン接種案内ページへのリンクは保健センターホームページに掲載していますので参考にして下さい。
保健センターHP:新着情報 https://www.ritsumei.ac.jp/health/news/article.html/?id=114

 住所地外接種届出(住民票所在地と異なる市町村に居住している方がお住いの市町村で接種を希望される場合の届出)やその他地域でのワクチン接種は厚生労働省“コロナワクチンナビ“をご確認ください。
厚生労働省 コロナワクチンナビ:接種会場を探す(最寄りの医療機関・接種会場の検索 接種の受付状況の確認) https://v-sys.mhlw.go.jp/search/

4.立命館大学の学生、教職員等のワクチン接種状況 「3回以上接種した割合は7割超」

 国内で新型コロナワクチンを 3 回接種した人の割合は65.6%となっています(2022年 10月11日現在)。12歳~19歳は40.9%、20代は52%、60歳以上で4回目の接種を受けた人は対象者の82.7%となっているほか、オミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は114万5322人となっています。
 立命館大学では2021年7月5日~10月30日の期間、衣笠、BKC、OICに接種会場を設置してワクチン職域接種(1、2回目接種)を実施し、合計70,020件(うち学生44,274件、教職員5,331件、学園関係者1,701件、地域市民等18,714件)に接種を行いました。また、2022年4月11日~7月1日の期間、朱雀、衣笠、BKC、OICに接種会場を設置し、合計5,029 件(うち学生4,092件、教職員673件、学園関係者154件、地域市民等110件)の職域追加接種(3回目接種)を行いました。
 職域追加接種実施後に学生、教職員、関係企業社員を対象として実施したワクチン接種状況調査(2022年7月20日現在)では、ワクチンを3回以上接種した割合は学生(70.6%)、教職員(88.2%)、関係企業社員(79.6%)であり、全国的な状況に比して、接種率は高くなっています。

5.海外留学時のワクチン接種(一部の国への入国時、および2023年春期出発の短期・1セメスタープログラム応募時に接種が必要)

(1)長期プログラム(交換留学等)について
 長期プログラムについては、ほとんどの国において入国制限解除に伴い、ワクチン接種の義務付けがなくなっている状況です。ただし、派遣先大学・地域・派遣国等から求められた際には、ワクチン接種が必要となります。
※2022年9月時点でワクチンの接種が必要となる国はアメリカ、シンガポール、スペインのみ。いずれも3回目以降の接種は必ずしも必要とはなりません。
(2)2023年春期出発の短期・1セメスタープログラムについて
 団体派遣の性格上、応募時にコロナワクチンの接種を3回完了していることを条件としています。詳細は国際教育センターにご相談ください。
参考)https://www.ritsumei.ac.jp/studyabroad/news/article.html/?id=233

6.全国旅行支援の実施「ワクチン接種証明書または陰性証明書が必要」

 観光庁では全国旅行支援を2022年10月11日より実施することとし、対象期間を12月下旬までとすることを決定しました。全国旅行支援を利用する際はワクチン接種証明書または陰性証明書が必要となります。また、旅行に出かける際には、基本的な感染対策をしっかりと行うことが求められています。
全国旅行支援HP
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news06_000570.html

7.BA.1対応型とBA.4-5対応型のワクチンの違いについて(首相官邸HP Q&A)

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0149.html
 オミクロン株対応2価ワクチンは、BA.1対応型であっても、BA.4-5対応型であっても、従来の1価ワクチンを上回る効果と、今後の変異株にも有効である可能性が期待されています。対応するオミクロン株の種類にかかわらず、その時点で接種可能なオミクロン株対応2価ワクチンを接種するようお願いします。

 BA.1、BA.4-5は、いずれもオミクロン株の種類(亜系統)です。抗原性(免疫反応を引き起こす性質)について、オミクロン株と従来株との間の差に比べ、BA.1とBA.4-5との間の差は大きくないことが示唆されています。
 オミクロン株対応2価ワクチンは、BA.1対応型であっても、BA.4-5対応型であっても、オミクロン株の成分を含んでいるため、現在流行の中心であるオミクロン株に対し、従来の1価ワクチンを上回る効果が期待されています。
 また、従来株とオミクロン株の2種類の成分があることにより、誘導される免疫も、より多様な新型コロナウイルスに反応すると考えられるため、今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いことが期待されています。
 このため、対応するオミクロン株の種類にかかわらず、その時点で接種可能なオミクロン株対応2価ワクチンの接種をお願いします。
(参考資料)
ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/BA.4-5)の評価について(第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)
リーフレット「オミクロン株対応2価ワクチンの種類が増えました」(厚生労働省)

8.ワクチン接種の予約方法

厚生労働省HP内のコロナワクチンナビから接種会場を探したり、どうやって接種を受けるか等の情報を把握することができます。追加接種(3回目・4回目)用の接種券発行申請、住所地外接種届出(住民票所在地と異なる市町村に居住している方がお住いの市町村で接種を希望される場合の届出)もこちらを確認してください。
コロナワクチンナビ
https://v-sys.mhlw.go.jp/

9.接種券再発行について

 接種券を失くされた方、接種券を受け取ってから転居して住民票が移った方等は、住民票所在地の市町村に対して接種券の発行を申請してください。
コロナワクチンナビ
1・2回目用の接種券再発行申請について 厚労省HP
https://v-sys.mhlw.go.jp/application/reissue-coupon.html
3・4回目用の接種券再発行申請について 厚労省HP
https://v-sys.mhlw.go.jp/application/3rd-inoculation.html

10.ワクチンに関するQ&A 首相官邸HP

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
Q.なぜ、オミクロン株対応ワクチンの接種が必要なのですか。
Q.オミクロン株対応ワクチンとは、どのようなワクチンですか。
Q.オミクロン株対応ワクチンの接種にはどのような効果がありますか。
Q.BA.1対応型ワクチンとBA.4-5対応型ワクチンは、どちらのほうが効果がありますか。どちらを接種したほうがよいのですか。
Q.オミクロン株対応ワクチンの接種は、どのような人が対象になりますか。
Q.いつからオミクロン株対応ワクチンを接種できるのですか。
Q.オミクロン株対応ワクチンにはどのような副反応がありますか。
Q.これまでの接種券でオミクロン株対応ワクチンを接種できますか。
Q.オミクロン株対応ワクチンは、インフルエンザワクチンなどほかのワクチンと同時に接種できるのですか

11.その他外部リンク

〇動画「新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法」(令和3年9月1日公開)厚労省HP
https://www.youtube.com/watch?v=hUI0W5gxRKo
〇オミクロン株対応ワクチンの接種について 首相官邸HP
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
〇新型コロナワクチンについて聞いてみた(北の打ち師達)(9月12日)首相官邸HP
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg25075.html
〇新型コロナワクチンについて聞いてみた(ボンボンTV)(6月21日)首相官邸HP
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg24617.html

以上

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