2023.03.03 NEWS

立命館大学教職大学院と京都市教育委員会が連携し、大学院で学びながら非常勤講師で働ける制度をスタート

 立命館大学教職大学院と京都市教育委員会は、覚書を締結し、教職大学院に在学する大学院生が京都市立学校における非常勤講師として勤務しながら、大学院での学びと学校現場での実践の両立をめざす制度を2023年4月から開始します。

 教員の養成・採用・研修の一体的改革が本格化する中、大学と教育委員会がさらに連携を強化し、優れた教師養成のモデルを構築していくことが社会的に求められています。今後の教員養成や教員研修において中核的な役割を担う教職大学院は、院生の実践的な学びの場をさらに拡充させるとともに、在学期間中の経済的な負担を軽減することも課題となっています。また、全国的に教員採用試験の競争倍率が低下傾向の中で、教育委員会も、優秀な人材を早期に確保することが課題となっています。

 この制度を開始することによって、院生は教職大学院で学んだことを非常勤講師として勤務する学校で活かしたり、勤務する学校での実践課題を大学院の学びの中で解決したりするなど、「理論と実践の往還」をしながら実践的指導力の向上を図ることができます。また大学院及び勤務校の指導教員の双方の指導を受けながら、教職大学院の長期実習も行います。院生の勤務校となる京都市立学校は、本学の連携協力校となり、専門的な知見を持つ教職大学院と様々な連携ができる体制が強化されます。さらに院生は非常勤講師として勤務できるため、在学中の経済的な負担軽減が図れます。このような制度は全国的にもめずらしく、京都市では初となる先駆的な取り組みで、優れた教師養成のモデルの1つとなると考えられます。

教職大学院 森田真樹 研究科長
教職大学院 森田真樹 研究科長

制度概要

非常勤講師として京都市に任用される院生は、教職大学院の授業を受講し、授業外の時間に京都市立学校で1年間非常勤講師として勤務する。院生は教職大学院で学んだことを非常勤講師として活かすことや、勤務する学校での実践課題を大学院の学びの中で解決し、「理論と実践の往還」をしながら実践的指導力の向上を図ることができる。

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