米国で起業家トークを開催-38人の学生が日本人起業家から生き方を学ぶ

 立命館大学では、生命科学部、薬学部、スポーツ健康科学部、総合心理学部で開講するプロジェクト発信型英語プログラムの受講生を対象に、米国カリフォルニア大学デービス校で学ぶ「サイエンス&テクノロジープログラム」を実施しています。2022年度のプログラムでは、期間中の2月11日にシリコンバレーで活躍されている日本人の起業家の方々とインタラクティブな交流を行う「起業家トーク」を開催しました。38人の学生が参加したイベントをコーディネートされた山下美朋・生命科学部准教授にイベントの狙いや当日の様子などを伺いました。

アメリカの日本人起業家から起業家精神を学ぶ

 起業家トークは、シリコンバレーで活躍されている日本人の方々にお話を伺い、起業家精神を学ぶプロジェクトです。「アメリカで起業すること」「起業に至るまでの経緯」「グローバルに働くことの魅力」など、実際に米国でチャレンジしてきた方々との対話を通じて自身のキャリアについて考える取り組みです。今回のイベントには、HOMMA Group, Inc. Founder & CEOの本間毅氏やJN Biosciences LLCの鶴下直也氏、Qorvoの永田氏、UC Davisの村田健二先生など、バラエティにとんだゲストの方々と交流しました。

 「イベントでは、学生たちに海外で活躍している日本人の姿を目の当たりにしてもらい、彼らから生き方、考え方など自分たちのキャリアのヒントになるお話を伺う機会です。グローバルキャリアについて少しでも学生たちに考えてもらいたくて企画しました」(山下准教授)

 イベントは、起業家からによる基調講演のほか、学生らが企画した少人数に分かれての座談会の二部構成で行われました。参加した学生からは、「英語学習に対するモチベーションも高まった」「挑戦を恐れて何もしないと何も得られない」「起業について今まで遠い存在のように思っていましたが、自分自身にもやろうと思えばできる可能性と十分な機会があることに気づいた」などの感想が寄せられました。

社会で活躍できるかどうかは自分次第

 起業家の話を伺い、自分たちとは異なる考えや価値観、ビジョンに感銘を受けた学生たち。
 山下准教授は、今回の取り組みを次のように振り返りました。

「学生たちは、今回の企画を通して『社会で活躍できるかどうかは自分次第』だと気づいたと思います。海外にも目を向けることの大切さ、グローバルに活躍できる人材になりたいなど、自らのキャリアを考えるきっかけになっていれば嬉しいです」
「また、理系学生にはこの企画を通して、確実に研究するフィールドは海外にも広がっていて、英語をしっかりと使っていかないといけないことをイメージしてもらいたいと思います。」

山下美朋・生命科学部准教授
山下美朋・生命科学部准教授

 自分自身のキャリアを切り開くきっかけとなった起業家トーク。学生たちが一歩踏み出すきっかけとして、本取り組みを前向きに捉えていることを期待したいと思います。

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