3月2日(木)、赤坂インターシティコンファレンスにて「第3回TYO学生ムービーアワード」の表彰式が行われ、吉田昌史さん(映像学部4回生)の作品「挑戦」が銅賞を受賞しました。

 本アワードは、テレビCMを中心とした多様なコンテンツ制作を手掛ける株式会社TYOが、次世代の才能の発掘と育成を目的として開催する学生向けのショートフィルムコンテストです。
 今年度は、「踊る」というテーマから発想した60秒のショートフィルムが応募の対象となり、⽇本国内の⼤学・⼤学院・短期⼤学、各種専修専⾨学校に在籍する学⽣・⽣徒の作品が多数集まりました。

 吉田さんが制作した映像作品は「挑戦」。絵の好きな女子学生が、受験を控えて多くの葛藤に翻弄されるなかで、しがらみから解放され、自由に絵を描くことができるようになる様子が踊りを交えて表現されています。特に、迫力ある音楽とともに描かれるボクシングシーンは、受験期特有の葛藤の捉えどころのなさや、葛藤を乗り越える難しさが描かれ、視聴者が引き込まれる映像となっています。吉田さんは、「悩みに縛られている若者が、踊ることによって次第に解放的になり自由になっていく様子を表現しましたが、その過程で、自身が浪人時代に受験のことで悩みもがいた経験を生かすことができたと感じています」と振り返りました。

撮影の様子
写真左:吉田昌史さん

 本作品では、映像を綺麗に撮ることと、被写体の感情の動きの描写することに特にこだわったと語る吉田さん。照明技術を駆使して女子学生の表情や天候の変化といったシーンを対比させ、葛藤や挑戦に付随する被写体の感情の動きを表現。1カットごとに丹念に編集しました。吉田さんは「『好きなことをやろう』と決意しても、ネガティヴな気持ちはどこかで生じると思います。そういった心の動きを映像のなかでしっかりと表現することに力を注ぎました」とこだわりを語りました。

 今回、こうした照明技術と完成度の高い音楽を用いた演出や、音楽でストーリーをつくりあげていく手法が審査員から高く評価され、銅賞を受賞しました。吉田さんは「今後は、映像を観た人に強い衝撃を与えて、人生観が変わるような映像を創れるようになりたい」と意気込みを語ってくれました。  吉田さんは、立命館大学に入学後、京都と東京を定期的に往来して映像制作技術を学び、アーティストのミュージックビデオ制作を多数手がけてきました。照明や撮影だけでなく、編集技術や監督としても高い技術を持ち合わせ、カンヌ主催の「The OSAKA 48 Hour Film Project 2021」や「2022年度立命館映像展PV」の制作に携わり、賞を受賞するなど幅広く活躍しています。

  受賞作品はこちらからご覧いただけます。

吉田昌史さん(映像学部4回生)コメント

 銅賞という評価をいただき、とても光栄です。数多くの実績を重ねてこられた審査員の方々に、自身の作品を選出していただいたことはとても自信になりました。
 一方で、制作過程を振り返ると、もっとやれたことがあったのではないかという後悔も感じています。もっと見せ方を工夫することができれば、伝えたいことを表現できたのではないかという悔しさがあるので、これからの映像制作に生かしたいです。
 今後は、映像を観た人が強い衝撃を受けて、人生観が変わるような映像を制作できるようになりたいので、今回の受賞を糧に、一層映像制作に励みたいと思います。

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