「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」

立命館大学は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されました。

日本全体の研究力を底上げしていくためには、地域中核・特色ある研究大学が、特色ある研究の国際展開や、地域の経済社会や国内外の課題解決を図っていけるよう、特定の強い分野の拠点などを核に大学の活動を拡張させるとともに、大学間での効果的な連携を図ることで、研究大学群として発展していくことが重要となります。本事業では、その実現に向けて、研究力の向上戦略の実行に必要となる共同研究や産学官によるオープンイノベーションの創出などに必要な施設の整備を国が支援することで、研究成果を基にした社会課題の解決や新産業の創出などにつながる大学の機能強化を図ります。

本学は、「スポーツ健康科学」を核とした「健康・長寿・QOL」領域で高いポテンシャルを有し、科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」に参画するなど成果をあげてきました。日本が課題先進国として直面する「健康・長寿・QOL」領域を研究力向上の原動力として位置づけ、「身体圏研究」という独創的な新学術領域を切り拓き、企業や研究機関とのオープンイノベーションによる研究力の強化とスタートアップなどによる社会実装の推進ならびにイノベーション人材の育成をより一層進めてまいります。

この度の採択を受け、人間(個人・集団)が置かれる環境の変化を現実世界(ユニバース)と仮想世界(メタバース)が融合した世界(インターバース)として再現する施設である「立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ(Ritsumeikan Advanced Cross-verse Innovation Commons)」(仮称)をびわこ・くさつキャンパス(BKC)に新たに整備し、空間・時間・意識・環境が交差する(クロスバース)研究フィールドを構築します。本拠点の整備により、身体活動・感情に関わる生理的変動の計測ニーズに応じた実験環境の再現と高精度の計測・解析が一拠点で実現可能になり、医療、薬、保険、経済、ロボティクスなどの企業との共同研究や実証実験を加速させます。

伊坂 忠夫 立命館大学副学長のコメント

「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に選ばれたことを契機として、本学が蓄積してきた「健康・長寿・QOL」分野の研究領域をさらにアップデートしながら、「身体圏研究」領域の創成によるイノベーション創出拠点の実現に向けた取り組みを進めてまいります。

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