「ChatGPTを使ってレポートを書いたら、どうなるか検討してみよう」をテーマに教養ゼミナールで体験型学習を実施

 2023年5月9日、大阪いばらきキャンパス(OIC)で正課科目『教養ゼミナール』において、「ChatGPTを使ってレポートを書いたら、どうなるか検討してみよう」をテーマに、ChatGPTで生成した文章を使って受講者で内容を検討する授業を行いました。

 この『教養ゼミナール』では、「伝わる文章とはどのような文章かを探求する」をテーマに、さまざまな形の伝わる文章を受講者と探究しており、①目的が明確で読み手に合わせた伝わる文章を書くことができる。②伝わらない文章の問題点を指摘でき、改善提案ができる。③伝わる文章とはどのような文章かを探究し続ける態度を身につける。以上3点を到達目標に開講されています。

 今回の授業では、卒業生で元ライティング・チューターの辻俊成さんを講師に迎え、受講生にChatGPTの特徴の理解や、実際にどのような文章が作成されるのかを体験しながら理解してもらうことを目的に行われました。
 授業では、4人1グループになり、講師が出した課題についてChatGPTを使って、文章をそれぞれ作成しました。グループ内で出てきた文章や、どのような問いをChatGPTに与えて答えを出したか、などをグループで討議しながらChatGPTに関する理解を深めました。

 受講した田中ひよりさん(総合心理学部1回生)は、「特性を理解し、ChatGPTに全て頼るのではなく、大切なことは自分でしっかりと調べ、補助的に使うことが良いと思った」と話していました。元森未結奈さん(総合心理学部 1回生)は「同じ問いでも、質問の仕方によって出てくる回答が違った。ChatGPTを使う時には質問の仕方に気を付ける必要があることがわかった」と述べました。

 授業を担当する中島英博教授(教育開発推進機構)からは、「ChatGPTはアイディアを出す場面では有効なツールであるが、出所が不明であったり、専門家から見ると違和感や間違いがあることも多く、学生にも使用する際には注意してもらいたい」と話しました。また、「『伝わる文章』とは、わかりやすさや感情をうまく表現する必要があるため、ChatGPTをただ使用しても『伝わる文章』が書けるわけではないことを、この授業を通じて理解してもらえたのではないか」と語りました。

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