毛利館長と伊坂教授

2017.08.10 TOPICS

伊坂忠夫研究リーダーが日本科学未来館の毛利衛館長を訪問

 8月3日、伊坂忠夫(文部科学省/科学技術振興機構COI「アクティブ・フォー・オール拠点」研究リーダー、スポーツ健康科学部 学部長・教授)が日本科学未来館の毛利衛館長を訪問しました。

 現在、立命館大学を中心とするアクティブ・フォー・オール拠点は、日本科学未来館の常設展示「メディアラボ」(情報科学技術を手にして、自らが世界を変えることができるということを実感できる展示スペース)にて、第18期「アクティブでいこう!ものぐさ⇒アスリート化計画」というタイトルで展示を開催しております。

「日常生活を送る中で自然と運動してしまう」そんな状態が運動の生活カルチャー化です。運動の生活カルチャー化を実現する要素のひとつとして「多世代交流」があります。一人では、なかなか運動を続けることができないが、友人や同僚、家族がいれば運動を続けることができます。私たちは、まず運動をするきっかけをもってもらう、そして運動を継続していくためには、どのようなテクノロジーが必要なのか日々研究開発しています。

 毛利館長は、「未来館は研究者と社会をつなぐ大切な役割があります。実際に、研究者が未来館で来場者の期待と意見を聞いて欲しい。研究者も展示を通してそれに応えてほしい」と伊坂忠夫研究リーダーへメッセージを頂きました。

展示構成

おえかきんでん
おえかきんでん

「心衣(こころも)」
肌着にさまざまなセンサーを組み込むことで、意識することなく身体情報データを定常的に取得することができます。展示では、実演形式で心電図と姿勢のデータをご覧いただきます。

「音玉(おとだま)」「音扇(おんせん)」「音的(おとまと)」
超音波スピーカーを応用して、音が聞こえるエリアを直線状、扇型、球形など、自由に設定することができます。体験者の動きを追跡したり、頭の周囲だけに音声を届けたりすることができます。

「おえかきんでん」
3人の体験者が協力して運動することで、1枚の絵を描き、音楽が奏でられるインタラクティブ展示です。筋肉の動きで発生する電気「筋電」の波形から絵や音を生み出す仕組みが、新しくて楽しい運動体験を実現します。

展示コンセプト
 「都市空間をテクノロジーで運動空間に変える」というコンセプトで展示会場全体をデザインしました。私たちはテクノロジーの発達によって運動する機会を失ってしてきましたが、もう一度、テクノロジーによって運動する場所を作る研究開発をしています。

未来館で体感できるテクノロジー
 メディアラボでは、塩澤成弘・スポーツ健康科学部准教授が研究開発している、スマートウェアテクノロジー(生体情報をセンシングすることができるウェア)を体感することができます。スマートウェアは、超薄型の導電ペーストを使ったセンシングウェアで、常に着用することで、私たちの状態を常にモニタリングすることができます。今回の展示では、共同研究している東洋紡株式会社様のスマートセンシングウェアが展示されています。
 また、西浦敬信・情報理工学部教授が研究開発している超指向性スピーカーを応用した空間シェアリング技術の展示も行っています。空間シェアリング技術は、超音波スピーカー技術を応用して、間仕切りなく音で空間を分けることができる技術です。この技術を使えば、隣あう人々が別々の音楽で運動することができるようになります。

テクノロジーで運動してみたいを実現
 さらに、両技術を応用した、私たちの体から発せられる生体情報で絵を描く「おえかきんでん」では、参加者で協力しながら、都市をつくっていきます。あなたの力の入れ具合と仲間との協力で、きれいな町をつくれるかもしれません。


18期「アクティブでいこう!ものぐさ→アスリート化計画」
会期:2017年6月22日〜2017年11月22日 会場:日本科学未来館3F常設展示内メディアラボ

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