寺村美里さん

2017.11.29 NEWS

生命科学研究科 寺村美里さんがPRS-2017において「Young Talents award」を受賞

 生命科学研究科 博士課程後期課程2回生の寺村 美里さん(生物有機化学研究室)が、ハイデラバード大学にて開催された8th International Conference “Photosynthesis and Hydrogen Energy Research for Sustainability – 2017”(2017年10月30日~11月4日)において「Young Talents award」を受賞しました。

 本学会は持続可能なエネルギー社会の実現に向けた、1) 基礎から応用まで人工光合成を含む光合成科学全ての領域および2) 水素エネルギー、に関する全ての研究を対象として行われました。「Young Talents award」は若手発表者の中から、光合成研究および水素エネルギーの分野において特に優れた研究を行った者に授与されます。

授賞式の様子
授賞式の様子

<発表タイトル「In vitro assay of stereoselective enzymatic reactions in bacteriochlorophyll biosynthetic pathways」>
 光合成を行う生物は、太陽の光エネルギーを得るためにクロロフィルと呼ばれる色素分子を持ちます。天然では多くのクロロフィル分子種が発見されており、生体内では多数の酵素が関与して合成されます。本研究では、緑色光合成細菌がもつクロロフィル合成酵素の立体選択性について詳細に調べ、それらが各クロロフィル分子種の生合成経路の分岐点において大きな影響を与えることを見出しました。それにより調節される光合成器官内のクロロフィル組成の変化は、細菌が弱光条件下において光合成能力を向上させる環境適応を可能にすることも報告しました。

<寺村 美里さんのコメント>
本学会において、光合成の初期過程から人工光合成まで多くの領域を網羅した多様性のある研究に触れることができ、広い視野をもって研究を展開していく意識を持つことができました。研究を進めるにあたり、民秋先生をはじめご指導いただいた先生方、研究室の方々、関係者各位からのご支援に心より感謝いたします。今回の貴重な経験を糧に、光合成研究の発展に貢献できるよう今後も研究に取り組んでいきます。

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