“百聞は一見に如かず”「オナーズプログラム」ケニア研修を実施

 2018年2月10日~2月25日、立命館大学の国際社会で活躍する人材養成特別プログラム「オナーズ・プログラム」から選抜された10人の学生が参加した、アフリカ・ケニアでの海外研修を実施しました。「オナーズ・プログラム」の海外研修は、諸外国の文化、政治、経済の動向について、実際に現地での体験、学習を通して知ることが重要であるとの観点から、岡本行夫客員教授による奨学金のもとに毎年実施しているものです。
 今年のテーマは「貧困と豊かさ」。JICAのご協力によりケニアにあるジョモ・ケニヤッタ農工大学(以下、JKUAT)を中心に研修を行いました。
 研修の前半は、JKUATの大学院生の引率のもと、JKUATの学内見学、ナイロビの都市部や近郊の農村部の見学、アフリカ10ヶ国の大学院生で構成されるPan African University, Institute of Basic Sciences, Technology and Innovation(PAUSTI)の学生たちとの教育に関する意見交換を実施。研修を通して、特にケニアにおける経済格差や教育における競争率の激しさなど、発展途上とされるアフリカの厳しい現実を学び、その中でも、インフラや教育などの面での日本の国際協力の大きなプレ ゼンスを、プログラム生たちは実感しました。
 研修の後半では、JICAやJETROの現地オフィスを訪問し、ケニアの様々なデータに基づいて、日本の国際協力の実情やケニアの先進的なICTビジネスについて学ぶ機会を得ました。また、青年海外協力隊員やJICAの現地スタッフの引率のもと、ケニアの浄水施設やJICAが支援しているオルカリア地熱発電所を訪問し、前半で学んだケニアにおける現状と日本の国際協力の現状を肌で感じている様子でした。
 この研修に参加した理工学部3回生の白鳥克哉さんは、「勉強をしたがらず、また食べ残しをしがちだった子供のころ、親からよく『アフリカの子供達はしたくてもできないのに・・』と言われましたが、幾数年を経て目の当たりにし、生々しかったです。将来自分が携わる仕事選びに向けて、大きな指針となる気づきを得ることができ、大変有意義でした」と研修の感想を話しました。

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