『立命館百年史』(通史第一巻・資料第一巻)を刊行

立命館創始130年・学園創立100周年記念事業の一環として『立命館百年史』通史第一巻・資料編第一巻を刊行しました。第一巻は、わが学園の創設である 1900(明治33)年から第二次世界大戦が終結した1945(昭和20)年までの45年間の立命館学園史を叙述しています。明治の草創期においては、学祖西園寺公望と学園創立者中川小十郎との関係について、先に刊行した立命館大学編『西園寺公望伝』(岩波書店刊)の成果を踏まえた見解を展開。また西園寺邸の私塾立命館については、賓師の一人広瀬青村の日記などを参考にしてそのリアルな実態が明らかにされています。大正期の財団法人立命館の設立や大学令による大学昇格に伴う学園の変化、そして学園の社会的活動についても詳述。昭和期の京大事件による教授招聘と禁衛隊をめぐる学園の複雑な動向については最近の研究成果を盛り込んだ内容になっています。さらに、戦時下の学園の実態については、アンケートや聞き取り調査などを子細に実施し、新たな史料発掘に基づく具体的事例を豊富に例示しており学園内外から注目されているだけでなく学会などからも高い評価を得ています。


ページトップへ