第3回 医師 早川一光を語る会

立命館大学地域健康社会学研究センターは、大学研究機関の一つとして、持続可能な開発目標(SDGs)「すべての人に健康と福祉を」の達成に向けて研究、教育を進めています。住民主体の地域づくりの根幹には、病気や障がいがあっても、子どもでも大人でも「その人の生き方や暮らし方が尊重される」、自分の健康に関心を寄せ、豊かにするための地域づくりが重要です。

① 地域健康づくりの現代的課題を明らかにするために、社会的要因を含めた分析を行っています。また、一般住民に対して、社会の課題を「自分ごと」として考えられる眼を持ってもらえるようなアプローチを、「地域健康社会学」として働きかけていっています。大学教育として教養ゼミナールで学部や回生を超えて、地域健康社会学の視点を養う授業や、引き続き、住民対象の講演会や研修会を積極的に行っています。

② 地域包括ケアシステムは、国が推し進めているシステムであり、さらなる高齢社会を踏まえ、地域包括ケアシステムを始めとした地域コミュニティの構築が重要です。ケアシステムを考察する上で、戦後、京都を始めとして各地で住民による医療運動が高まり、地域医療が確立されてきた過程を見直していきます。

③ 2016年7月から取り組んでいる地元(京都)ラジオ局の番組提供を通じて、子どもから観た地域にいる高齢者への目線の作文を蓄積し、地域における高齢者の存在意義を抽出していくことで、高齢者の役割、子どもの役割、地域の役割を明らかにしていきます。

ゆりかごから墓場まで、「自分の体は自分でまもる。地域の健康は地域でまもる」をキーワードに、探求しています。 

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