研究・産学官連携ニュース

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2015.12.09

前田大光教授がBanyu Chemist Award (BCA) 2015を受賞

このたび前田大光・薬学部教授がBanyu Chemist Award (BCA) 2015(万有生命科学振興国際交流財団)を「超分子集合体を形成するイオン応答性π電子系の合成」という課題で受賞しました。この賞は日本の有機合成化学分野における若手研究者の独創性を喚起し、優秀な人材を育成することを目指して設立され、有機合成化学分野において優れた業績をあげ今後の発展が期待される40歳未満の若手研究者を表彰するものです。今年は前田教授を含め6名への受賞が決定され、12月5日にMSD(株)(旧万有製薬)本社において表彰式が行われました。なお、この受賞にあわせ、Thieme Chemistry Journal Awardも受賞しました。

前田教授のグループでは、ピロール環などから構成される新規π電子系の合成を基軸として、その分子認識能や集合化挙動に焦点を当て、既存にはない電子・光機能マテリアルへの展開に挑戦してきました。受賞課題における独創性は、独自に開発したπ電子系を基盤とし、未開拓であったπ電子系イオンの配列制御を実現し、新たな分子集合体形態を提案したことにあります。とくに、実現困難である集合形態の寄与を明らかにした点は、分子集合体に対する新たな形成原理を与えるものとして、きわめて高い斬新性・革新性を有するものです。本受賞課題において新規骨格を有するπ電子系の設計・合成は非常に重要な要素であり、有機合成の意義を改めて示すことができました。

山本尚先生(審査委員長)から表彰を受ける
山本尚先生(審査委員長、写真右)から表彰を受ける

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2015.10.2015-10-23

「びわ湖環境ビジネスメッセ2015」に出展

びわ湖環境ビジネスメッセ2015の様子
びわ湖環境ビジネスメッセ2015出展の立命館大学ブース

滋賀県長浜市の長浜ドームにて「びわ湖環境ビジネスメッセ2015」が開催された。

同メッセは、環境ビジネスに取り組む企業・団体が環境製品、技術、サービス、ビジネスモデルを一堂に展示し、市場開拓と販路拡大に向けて実りある商談、取引を展開される日本最大級の環境産業総合見本市である。

1998年より開催し、18回目となる今年は、10月21日(水)~23日(金)の3日間で延べ33,080人が来場した。

本学からは、理工学部ロボティクス学科・川村貞夫教授の「柱状採泥のための小型水中ロボット」、「非日常の世界で活躍する立命館の人に優しいロボティクス技術」のシーズを出展した。

本学の最新のロボティクス技術を紹介するとともに、来場者からは産学官連携に関する積極的な質問や意見が数多く寄せられた。

    びわ湖環境ビジネスメッセ2015
  • 日 程:2015年10月21日(水)~10月23日(金)
  • 会 場:滋賀県立長浜ドーム
  • ホームページ:https://www.biwako-messe.com/
びわ湖環境ビジネスメッセ2015の様子

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2015.09.16

飴山惠・理工学部機械工学科教授らのグループが公益社団法人 日本金属学会第63回論文賞を受賞

この度、飴山惠・理工学部機械工学科教授らのグループが「材料プロセシング部門」において第63回論文賞を受賞した。この賞は、前年の会誌・欧文誌に掲載された論文中、特に優秀な論文に対して贈られる。

受賞論文
「Application of Harmonic Structure Design to Biomedical Co-Cr-Mo Alloy for Improved Mechanical Properties」
受賞者名
立命館大学 理工学部 Choncharoen Sawangrat氏(現:タイ・チェンマイ大学講師)
立命館大学 理工学研究科 山口 理氏(現:株式会社村田製作所)
立命館大学 総合科学技術研究機構 専門研究員 Sanjay Kumar Vajpai氏
立命館大学 理工学部 機械工学科 飴山 惠教授
受賞論文の概要
生体材料としても用いられるコバルトクロム合金は、高強度であるが難加工性材料であるため適用範囲が限られていた。しかし、「調和組織制御プロセス」という新しい手法を適用することで、高強度と高延性が両立するという革新的な力学特性を有し、しかも加工性にも優れた材料を創製することに成功した。さらに、同材料に特有な結晶構造変化について、プロセスの各過程における変化の詳細を明らかにした。本研究成果により、今後様々な分野への適用が可能となることが期待される。
飴山教授のコメント
「第一著者のChoncharoen Sawangrat君はタイのチェンマイ大学出身の博士留学生で、3年間の限られた年限の中で優れた研究成果を出しました。現在、母校の講師として頑張っています。「調和組織制御法」は立命館大学オリジナルの画期的な材料創製方法です。金属材料の特性として、強さとねばさは両立しないというパラドックスが存在しますが、調和組織制御法はこの既成概念を打ち破った、材料科学のパラダイムシフトとなりえるものです。本論文は難加工性材料のコバルトクロム合金でそれを実証した研究です。これまで革新的力学特性材料創製プロジェクト(JST)、新学術領域研究(科研費)を通じて研究を推進してきましたが、同君をはじめとする研究室メンバーの不断の努力が今回の受賞に繋がったと言えるでしょう。」

授賞式は9月16日(水)九州大学伊都キャンパスにて執り行われた。

【公益社団法人 日本金属学会HP】http://jim.or.jp/

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2015.09.29

水野瀬里奈さん(薬学部精密合成化学研究室4回生)、第18回ヨウ素学会シンポジウムにて優秀ポスター発表賞を受賞

立命館大学薬学部精密合成化学研究室4回生・水野瀬里奈さん(指導教員:薬学部創薬科学科土肥寿文准教授)は、第18回ヨウ素学会シンポジウムで優秀ポスター発表賞を受賞しました。

本学会は、日本の誇る貴重な天然資源であり、医農薬・電子材料等の多岐な分野で利用が拡大しているヨウ素を機軸とした産業や研究を大いに発展させることを目的に発足したもので、大学、企業、ヨウ素業界が均等に参加していることが特徴のひとつです。

水野さんが所属する精密合成化学研究室では、超原子価ヨウ素と呼ばれる一群の化合物を用いた効率的な有機化合物の合成や、新規な有機化合物合成法の開発研究に取り組んでいますが、水野さんはその一環として行った研究の成果である、医薬品等に含まれるカルボン酸部位に対して選択的に芳香環を導入する新手法についての優秀なポスター発表を行ったと認定され、今回の受賞に至りました。この手法では、医薬品や天然物のような多数の反応性官能基を持つ複雑な分子においても単一の生成物のみを効率よく与えること、有害な金属触媒や塩基を使用しないこと、中性条件下で溶媒を必要としないこと、反応性が低いカルボン酸でも効率的に反応が進行することなどの、これまでにない優位性を持つことが評価されました。

水野瀬里奈さん(薬学部精密合成化学研究室4回生)、第18回ヨウ素学会シンポジウムにて優秀ポスター発表賞を受賞

第18回ヨウ素学会シンポジウム HP:http://fiu-iodine.org/symposium_new/
2015年9月16日(水) 千葉大学にて開催
発表者:立命館大学薬学部 水野瀬里奈
演 題:ジアリールヨードニウム塩を利用する高効率的メタルフリーカルボン酸アリール化法

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2015.08.28

国内最大規模の産学連携マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2015」に本学から過去最多の14名の研究者が出展

8月27日(木)・28日(金)、東京ビッグサイトにて、「イノベーション・ジャパン2015-大学見本市-」(主催:)が開催され、本学から過去最多の14名の研究者が研究成果の出展を行った。

イノベーション・ジャパンとは、本イベントは今年で12回目となる大学の技術シーズと産業界の技術ニーズを結びつける、国内最大規模の産学連携マッチングイベントである。事前にJSTがえりすぐった大学等の研究成果401件の展示を行った。

本学からは「プラスティック材料による軽量・柔軟インフレータブルロボットアーム」、「車載向け耐タンパハードウエアセキュリティ技術」など、最先端の研究成果を紹介した。また、大学見本市出展者が5分程度で技術内容を紹介する「JSTショートプレゼン」240件を分野別に実施し、本学からは、7名の研究者がショートプレゼンを行った。会期2日間で20,662名が来場した。


【イノベーション・ジャパン2015~大学見本市&ビジネスマッチング~】
  • 会 期: 2015年8月27日(木)~8月28日(金)
  • 会 場: 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
  • 主 催: 国立研究開発法人科学技術振興機構、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
  • 公式サイト: http://www.ij2015.com/

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2015.07.10

川嵜敏祐上席研究員、豊田英尚教授(薬学部 創薬科学科)らの論文が米国生化学・分子生物学会誌の表紙候補に

川嵜敏祐上席研究員、豊田英尚教授らが、医薬基盤・健康・栄養研究所、島津製作所などと共同研究した成果を米国生化学・分子生物学会誌The Journal of Biological Chemistry (JBC)に投稿した論文に対し、編集者から雑誌表紙を飾るアートの提出を要請されました。これは、雑誌に掲載される多くの論文の中で、川嵜上席研究員らの論文が際立って優れていると評価されたことを意味しています。

論文は、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の表面にある糖鎖構造を認識する新しい抗体R-17Fに関するもの。
従来からiPS細胞のマーカーとして使われている抗体はいくつかありますが、これらは胚性がん細胞を抗原として作成されたもので、がん細胞とiPS細胞を区別できないという問題がありました。そこで川嵜上席研究員らは、ヒトiPS細胞を抗原として抗体を作成し、iPS細胞を認識するが、胚性がん細胞は認識しない抗体を選別しました。そのうちの一つがR-17F抗体です。論文では、R-17F抗体が従来のiPS細胞マーカー抗体とは異なる糖鎖構造に結合すること、単独で未分化のiPS細胞を強く傷害することを報告しました。この性質は、iPS細胞の品質管理とともにがん化のリスクとなっているiPS細胞由来の再生組織に残存する未分化iPS細胞の除去に利用可能なため、安全な再生医療の進展に貢献できるものと期待されます。

細胞の表面は、細胞膜に存在する膜たんぱく質や細胞膜を構成する脂質に結合している糖鎖に覆われており、糖鎖は細胞の個性を形作っています。川嵜上席研究員らは、R-17Fのエピトープ(抗体が認識する構造)がセラミドという脂質に結合した糖鎖(糖脂質)であることを見出し、その構造を明らかにしました。また、従来のiPS細胞マーカーで、糖脂質を認識することが知られている抗体を蛍光標識してR-17F抗体とともにiPS細胞に結合させて、その分布を調べることで、従来のマーカーとは異なる糖鎖構造を認識することを示しました。再生医療において新たなiPS細胞マーカーとしての利用が考えられます。

さらにR-17F抗体は、結合した細胞を単独で傷害することを発見。iPS細胞を用いた再生医療は、iPS細胞を作成して、ある組織に分化させて患者さんに移植しますが、再生組織中に残存している未分化細胞が、がん化することが問題になっています。R-17F抗体を再生組織の調製のプロセスで作用させることで、未分化細胞が除去でき、がん化のリスクを大幅に下げることが期待されます。

JBC in press
A cytotoxic antibody recognizing lacto-N-fucopentaose I (LNFP I) on human induced pluripotent stem (hiPS) cells
J. Biol. Chem. jbc.M115.657692. First Published on June 22, 2015,doi:10.1074/jbc.M115.657692
Shogo Matsumoto, Hiromi Nakao, Keiko Kawabe, Motohiro Nonaka, Hidenao Toyoda, Yuto Takishima, Kenji Kawabata, Tomoko Yamaguchi, Miho K. Furue, Takao Taki, Takeshi Okumura, Yuzo Yamazaki, Shuuichi Nakaya, Nobuko Kawasaki, and Toshisuke Kawasaki

川嵜敏祐上席研究員・豊田英尚教授

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2015.07.01

藤田雄真さん(大学院理工学研究科)精密工学会関西地方定期学術講演会にてベストプレゼンテーション賞を受賞

立命館大学院理工学研究科修士課程2回生・藤田雄真さん(指導教員:理工学部機械工学科 谷泰弘教授)は、精密工学会関西支部定期学術講演会においてベストポスタープレゼンテーションを受賞しました。この賞は、学生による優秀なポスター講演に贈られる賞です。藤田さんは、「ピッチ含浸不織布研磨パットの開発」というテーマで研究内容を発表しました。

■受賞研究内容
藤田さんは、ピッチと呼ばれる研磨用アスファルトと不織布を用いた研磨パッドの開発を行い、従来のピッチ研磨工具に対して優れた研磨特性が得られることを明らかにしました。 遊離砥粒を用いた研磨加工法はガラスや半導体基板などの最終仕上げ加工法として広く用いられており、製造コストの低減が求められています。今回の発表では、ピッチ含浸不織布研磨パッドを用いることで加工の効率化が可能であり、製造コストの低減に繋がることをしっかり伝えられたことなどが評価され、受賞に至りました。

■藤田さんからの一言
「当日は来場者が興味のある研究ブースを回って聞くポスター展示形式で、他大学の学生や専門学校生など50人ほどが発表を行いました。他大学の学生のポスターや発表の練習をしている学生を見て、意識の高さを感じさせられました。そんな中、自分が受賞できると思っていなかったのでとても驚きました。ポスターセッションでは専門用語を分かりやすく噛み砕いて説明することを意識していたことが良かったと感じており、大変うれしく思います。ご指導して頂いた先生方に感謝しています。今後も研究の成果をあげられるよう日々精進していきたいです。」

■詳細

  • 公益社団法人精密工学会 2015年度関西地方定期学術講演会 http://kansai.jspe.or.jp/
  • 主催:精密工学会関西支部
  • 期日:平成27年6月23日(火)
  • 会場:京都工芸繊維大学
  • 「ピッチ含浸不織布研磨パッドの開発」藤田雄真、張宇、谷泰弘

藤田先生受賞写真 藤田先生受賞写真

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2015.07.15

今田真教授(理工学部物理科学科)固体中の異方的電荷分布を決定し可視化する研究手法開発に成功 ~脱レアアースなど新機能材料開発への応用にも期待~

立命館大学 理工学部 物理科学科 今田真教授発案の手法で、大阪大学大学院基礎工学研究科関山明教授らのグループは、偏光X線を照射して光電子のエネルギーと方向を測定する角度分解内殻光電子分光によって、局在的な不完全殻を有する固体内原子での異方的電荷分布を完全決定することに成功し、これまで測定困難だった現実の立方晶希土類(レアアース)化合物における電荷分布を決定できました。

この手法は今後、機能性材料開発にむけ、脱レアアース磁性材料の開発やグリーンイノベーションにむけた材料開発への応用など、様々な物質の異方的電荷分布決定に応用されることが期待できます。

この成果は、日本物理学会が発行する英文誌に注目論文として掲載されました。
(http://journals.jps.jp/doi/abs/10.7566/JPSJ.84.073705)

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2015.06.24

内田慎哉・理工学部環境システム工学科講師が公益社団法人土木学会から論文賞を受賞

このたび、立命館大学理工学部・内田慎哉講師が土木学会において論文賞を受賞しました。この賞は、土木学会誌、土木学会論文集、その他土木学会の刊行物に研究、計画、設計、施工、考案などに関する論文を発表し、独創的な業績を挙げ、これが土木工学における学術・技術の進歩、発展に顕著な貢献をなしたと認められる優秀な著者に贈られる賞です。内田講師のグループは、実橋梁PC桁の横締めPC鋼材を対象に、衝撃弾性波法と電磁パルス法を併用して、PCグラウトの充填状態を非破壊で評価する方法を提案しました。

■受賞研究内容
「実橋梁PC桁での非破壊試験によるPCグラウト充填評価方法に関する研究」 ポストテンション方式のPC構造物におけるPCグラウトの充填状態を非破壊で評価する手法としては、これまでにX線法、超音波法、衝撃弾性波法などの研究が行われてきていますが、未だ、実構造物に対して有効な診断手法がないのが現状です。この問題に対して、本論文は、供用中の橋梁PC桁を対象に、横締め鋼棒用シース内のPCグラウトの充填状況を評価する手法として、衝撃弾性波法および電磁パルス法の2種類の非破壊試験を併用する方法を提案したものです。本手法では、PCグラウト充填状況のスクリーニングに衝撃弾性波法を用いた上で、詳細調査の方法として、受賞者らが開発した磁気的な方法により対象シースを加振する電磁パルス法を組み合わせることで、効率よく、しかも適確にグラウト未充填箇所を特定することに成功しています。提案手法は高い新規性があり、独創的な発想に基づく極めて有用性の高い診断手法です。

■受賞理由
この論文で提案されている手法は、長く未解決であったPCグラウト充填状態の非破壊評価の問題に対する極めて有望な診断手法となること、また社会インフラの維持管理・更新が重点課題と位置づけられる状況の中で、供用中の実構造物を対象とした実践的な研究成果は時宜を得たものであり、この重点課題を解決に導くことができます。構造物の診断手法を開発する上で、今後の新しい研究スタイルの一つのモデルとなり得るものであることが評価され、論文賞に選ばれました。

■詳細
公益社団法人土木学会 平成26年度論文賞
http://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/p2014.shtml#s04
「実橋梁PC桁での非破壊試験によるPCグラウト充填評価方法に関する研究」
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造),Vol.68,No.4,pp.238-250,(2012)
鎌田敏郎(大阪大学)、内田慎哉(立命館大学)、角田蛍(大阪府)、佐藤浩二(東海旅客鉄道株式会社)

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2015.06.05

飴山惠・理工学部機械工学科教授が粉体粉末冶金協会において研究功績賞を受賞

飴山先生受賞

このたび、立命館大学理工学部・飴山惠教授が粉体粉末冶金協会において研究功績賞を受賞しました。
この賞は、粉体・粉末冶金に関する優秀な研究業績があり、永年に渡って行った一連の研究の内容が優秀な研究者に贈られる賞です。

高強度・高靭性材料創製のための調和組織制御法に関する研究

飴山教授は、粉体の超強加工による微細組織制御法の研究を行い、新しい高性能構造用材料「調和組織材料」の創製法を提案しました。調和組織材料は立命館大学で生まれた、構造用材料で不可欠な「強さ」と「ねばさ」を両立する画期的な材料です。三次元の微細粒ネットワーク構造によって局所変形が抑制され変形が均一に起こること、材料の塑性不安定開始がより高ひずみ側で起こり、その結果、結晶粒微細化強化と同時に大きな均一伸びが発現し、高強度と高延性・高靭性が両立することを世界で初めて明らかにしました。調和組織材料は、現在、国内だけでなく、フランス、イタリア、スエーデン、中国、タイ、インドなどの海外の多くの研究機関においても活発に研究が進められています。

  • (社)粉体粉末冶金協会 平成27年度春季大会
    http://www.jspm.or.jp/program.html#3-1
  • 2015年5月26日(火)~28日(木)早稲田大学 国際会議場にて開催
  • 講演者:立命館大学理工学部 飴山惠教授
  • 演題:「高強度・高靭性材料創製のための調和組織制御法に関する研究」

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2015.05.28

近本智行教授(理工学部)が「エネマネハウス2015」 に採択

サスティナビリティ学研究センターに所属する理工学部・近本智行教授をプロジェクトリーダーとするグループ(プロジェクト名:水と暮らしの重ね箱)が一般社団法人環境共創イニシアチブが募集する「エネマネハウス2015」に採択されました。

「エネマネハウス2015」は大学と民間企業等の連携により、“学生が考える、将来の家”をテーマに、“エネルギー”、“ライフ”、“アジア”の3つのコンセプトの下、先進的な技術や新たな住まい方を提案するモデルハウスを実際に建築し、実証・展示を行う事業で、2015年度は全国で5大学が採択されています。

近本先生
近本智行教授(理工学部)

本学のグループでは、エネルギーの削減などによる環境共生と快適な生活を両立させた、持続可能な生活を考える上で、これまで存在したZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の考え方に、「水の徹底的な活用」という観点を加え、住まいのあり方を提案しました。

学生ワーキンググループを組織し、企業の協力の下で 10月を予定として横浜みなとみらい地区に住宅を建築し、実証・展示を行います。

今後のプロジェクトの進捗は、随時エネマネ2015立命館Facebookページにて紹介していきます。

エネマネハウス2015公式ホームページ

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2015.05.18

立命館大学薬学部 専門研究員 山門陵平博士が日本化学学会第95春季年会において優秀講演賞(学術)を受賞


前田先生(左) 山門博士(右)



このたび、立命館大学薬学部・前田大光研究室の専門研究員・山門陵平博士が日本化学会第95春季年会において優秀講演賞(学術)を受賞しました。この賞は、春季年会における一般研究発表(口頭B講演)において、2015年4月1日時点で満36歳未満の講演を対象に選考が行なわれ、発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた講演で、講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待される研究として評価されるものです。

受賞研究内容
有機半導体の構成ユニットであるπ電子系の集合体形態を制御することは、材料開発においてきわめて重要な課題です。前田大光研究室では、電荷を有するπ電子系を設計・合成し、相反する電荷種間や同じ電荷種間の引力や斥力を利用することで、その集合体の構築に挑戦しています。本研究では、負電荷を有するイオン(アニオン)とそれに対する高い相互作用能を有するπ電子系からなる会合体を形成し、正電荷を有するイオン(カチオン)とのイオンペア型集合体の創製に成功しました。さらに、結晶やソフトマテリアルなどにおけるさまざまな集合体形態の解明を実現しました。

詳細
日本化学会第95春季年会 http://www.csj.jp/nenkai/95haru/
2015年3月26日(木)~29日(日) 日本大学船橋キャンパスにて開催
講演者:立命館大学薬学部 山門陵平
講演番号:4D1-37
演題:アニオン応答性π電子系への直線状共役ユニットの導入

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2015.04.08

薬学部 北 泰行 教授にAngewandte Chemieから表彰

表彰名:the top 5% of reviewers for Angewandte Chemie

2014年のAngewandte Chemieのレビュアー上位5%として、総合科学技術研究機構、招聘研究教授の北 泰行先生が表彰されました。
Angewandte Chemieは化学分野で世界的に著名な雑誌であり、2014年は約2400本の論文が掲載されております。(2013年 IF = 11.336)
本表彰は、北教授が本雑誌に集まってくる世界からの多数の論文に対してピアレビュアーとして多くの論文の査読を通じ、貢献してきたことについて、感謝を受けたものです。
また、北教授に対しては、自身が判断するには適当でない分野と判断した際に適切なレビュアーを紹介し、査読の質を維持・向上させたことについても謝辞が記されております。

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2015.02.18

「京都ビジネス交流フェア」にて研究成果を発表


会場の様子


本学の展示ブース


「京都産学公連携フォーラム」の様子

2月18日(水)~19日(木)、京都パルスプラザで開催された「京都ビジネス交流フェア」にて研究成果を発表した。

「京都ビジネス交流フェア」とは、京都最大級のビジネスイベントとして京都産業活性化策の一環として、京都府内の中小企業の加工技術や独自技術、大学の研究成果を展示し、共同研究開発パートナーの発掘など産学官連携の推進を目的とした場である。

また、同会場で「京都産学公連携フォーラム」が開催され、本学からは理工学部環境システム工学科・石森洋行講師の「数値シミュレーションによる設計支援を活用した環境保全・浄化」というテーマで研究成果を発表し、来場企業への技術説明や意見交換を行なった。2日間で約8,800名が来場した。

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2015.1.30

「医工連携ニーズ・シーズセッション」にて研究成果を発表


会場の様子


本学の出展ブース

 1月30日(金)、大津プリンスホテルで開催された「医工連携ニーズ・シーズセッション」にて研究成果を発表した。

 「医工連携ニーズ・シーズセッション」とは、滋賀県が平成21年度に文部科学省および経済産業省が選定する地域中核産学官連携拠点に「しが医工連携ものづくり産学官連携拠点」として採択された医工連携プロジェクト構築等の取り組みの一環として、医工連携によるものづくりプロジェクト創出を目的とした産学連携によるマッチングの場である。

 本学からは、医工連携による「質の高い医療の提供」と「活力あるものづくり産業の創出」を目的としたバイオメディカルデバイス研究センターの研究開発の取り組みの成果、また、文部科学省のCOI-STREAM(革新的イノベーション創出プログラム)に採択されている「運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点 スマートウェアテクノロジー」というテーマで研究シーズポスターの掲示、研究成果を発表した。

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2014.12.12

「ネイチャー・インダストリー・アワード」にて研究成果を発表


田中亜実先生の発表

山田重之先生の展示ブース

12月12日(金)、大阪科学技術センターで開催された「ネイチャー・インダストリー・アワード」にて研究成果を発表した。

「ネイチャー・インダストリー・アワード」とは、大阪化学技術センターが主催する「自然の叡智に関する若手研究者支援事業」であり、「自然に学ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」 ことを研究している若手研究者の発表、優れた研究を表彰することによる奨励、産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援を行い、実用化につなげることを通して科学技術の発展と未来社会に貢献することを目指す事業である。

本学からは、理工学部電子情報工学科・特任助教 田中亜実先生が「尿失禁時の排尿を発電に用いることで電池交換を不要とした尿失禁センサの開発」、生命科学部応用化学科・特任助教 山田重之先生が「太陽光から電気をつくる:有機薄膜太陽電池を指向した含フッ素有機半導体材料の設計および創製」というテーマで研究シーズポスターの掲示、研究成果を発表した。

当日は約240名が参加した。

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2014.11.12-14

「アグリビジネス創出フェア」に出展


本学ブース

11月12日(水)~14日(金)、東京ビッグサイトにてアグリビジネス創出フェア(主催:農林水産省)に出展した。

アグリビジネス創出フェアとは、全国の産学の各機関の有する農林水産・食品分野などの最新技術や研究成果を展示やプレゼンテーションなどで分かりやすく紹介し、研究機関間や研究機関と事業者との連携を促す場として開催する技術・交流展示会である。

今回本学からは、文部科学省のCOI-STREAM(革新的イノベーション創出プログラム)に採択されている「食と農のスロー&ローカル・イノベーション」をテーマに、生命科学部・久保幹教授の「生物指標による土壌診断と「土づくり」の処方箋」(土壌肥沃度指標(SOFIX)~経験や勘に頼らない有機農法に科学の客観的指標を提供~)や、薬学部・高田達之教授の「次世代養殖システムとバイオセンサーの基板技術開発」、スポーツ健康科学部・海老久美子教授の「栄養学の知見による食教育モデルの構築」などを紹介した。

3日間で約32,000人が来場した。

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2014.11.12-13

「守山市医療・健康・環境産業フェア」に出展

本学ブース

11月12日(水)・13日(木)、守山市民体育館にて、「守山市医療・健康・環境産業フェア」主催:守山市医療・健康・環境産業フェア、共催:守山市・守山市商工会議所)が開催され、研究成果を出展した。

本学からは、スポーツ健康科学部・海老久美子教授の「栄養学の知見による食教育モデルの構築」というテーマで、JAおうみ富士や立命館生活協同組合と連携し立命館守山中学・高等学校にて実施している食育で中高生の健康な身体づくりと「食の自立」を目指す取組みを紹介した。

また、生命科学部・若山守教授の「牛乳を原料とした風味豊な調味料『酪醤』」を出展した。牛乳からチーズを製造する場合に大量に発生する乳清の有効活用などを目的とし、牛乳凝固物とその乳清を利用した新しい調味料『酪醤』を展示した。

2日間で約1,100人が来場した。

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2014.12.3-5

「セミコン・ジャパン2014」に出展

12月3日(水)~5日(金)、東京ビッグサイトにて、「セミコン・ジャパン2014」に出展し、本学が研究成果の出展を行った。

セミコン・ジャパンとは、世界最大級の半導体製造装置・材料の総合展示会であり、半導体関連デバイスの製造に関わるあらゆる製品・技術・サービスを日本から世界へ発信するイベントである。

本学からは、理工学部機械工学科の鈴木健一郎教授の「選択周波数を大きく変化させることができるMEMS帯域除去フィルムの試作」、「作製が容易なタイミング/フィルタ回路のための高効率シリコンMEMS共振器」、また同じく機械工学科の谷泰弘教授の「高機能研磨工具の開発」を紹介した。

3日間で約60,200人が来場した。

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