2000年に開学した立命館アジア太平洋大学(APU)は、これまで18,000名を超える卒業生を世界中に輩出しています。海外の同窓会組織も26まで増えました。APUは開学以来152の国・地域から学生を受け入れており、現在は全学生の半数の約3,000名が92の国・地域から集う、まさに「小さな地球」であり「若者の国連」といえます。
APUの使命は「APU2030ビジョン」を掲げ、世界中で活躍できる人材育成に取り組んでいることです。APUで学んだ人が世界中に散らばって、それぞれの持ち場を見つけて、そこでAPUで学んだ経験に基づき、実際に行動を起こして世界を変えていくという壮大なプランです。一言で言えば、チェンジメーカーの輩出です。
学長就任後、多くの学生と話をするなかで、起業家を目指す学生が大変多いことがわかりました。さっそく「APU起業部(通称・出口塾)」を立ち上げ、クラウドファンディングを実施し、本当に多くの皆さまからご支援を頂きました。
APUは今年開学20周年を迎えました。「20周年、世界を変える物語は続く」をキャッチフレーズに、競争力の高い教育研究の展開など、APUの第2の開学にふさわしい取り組みを進めて参る所存です。2022年の開学を目指して、観光系の学部を新設するプロジェクトを稼動させました。しかしいろいろなことにチャレンジするためには在学生・卒業生、保護者や地域の方々、そしてご寄付を頂戴している国内外のAPUファンの皆さまと、我々教職員が一緒になった「One APU」の視点が不可欠です。APU開学20周年を契機として、「小さな地球」であり「若者の国連」であるAPUに、今後も皆さまの温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

学長 出口 治明
立命館アジア太平洋大学(APU)