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【IM】留学体験記 特別編 コロナ留学を乗り越えた3年生 卒業おめでとう

2020年に入学した今年度の3年生は、コロナ禍での留学を乗り越えた特別な経験をした学年です。3月11日に行われた卒業式では、IMコースを代表して永井 大貴くんが答辞でその苦労や思いを語ってくれました。素晴らしい答辞だったので、留学体験記 特別編として、こちらで公開をさせていただきたいと思います。
この困難を乗り越えた生徒たちなら、この先どんなことがあっても乗り越えていけると確信しています。
卒業おめでとう!!
厳しい冬の寒さも和らぎ、木々の蕾も膨らみ始める季節となりました。たくさんのお祝いの言葉や激励の言葉を胸に、本日私たち372名は立命館宇治高等学校を卒業します。
この三年間を振り返ると、私たちの高校生活は大きな試練からスタートしました。
コロナの影響で入学式が行われたのは6月、初めての体育祭と興風祭は秋に同時開催、高校生活の序盤から例年にないスケジュールを私たちはこなしてきたと思います。
激動の2020年の中で一番印象に残っている出来事として、留学の延期があります。元々自分を含めたIMコース72名は8月にカナダへ、1月にオートラリア・ニュージランドへと出発する予定でした。しかし、コロナの影響により2回の延期を重ね、最終的に2021年の4月にほとんどの生徒がカナダに出発するという形になりました。留学延期の知らせを聞く度に、「何で留学に行けへんねん」「本当に留学にいけるんか」というやるせない思いを持って過ごしていました。
先が見えない状況の中、動画作成やIM総合の授業で留学生活のシミュレーションを通して(コロナ禍の留学に対する)不安な気持ちを払拭し、留学へのモチベーションを保っていました。そんな中、先生方が立命館学園に働きかけて下さり、夢だった留学が実現することになりました。多目的ホールで留学にいけることを聞いた際には、先生への感謝の気持ちが溢れてきました。同時に、いよいよ留学が始まるのだという実感が沸いてきました。
やっと始まった現地での留学も苦難の連続でした。4月からはオンライン授業となり、実際にカナダの学校に通い始めることができたのは留学開始から約半年が経過した9月でした。ホストファミリーとの関係がうまくいかずホストチェンジをしたり、ホームシックになったり、日本で過ごしている中では感じたことがなかった苦しい経験をした人もいたことと思います。私は留学当初コロナの影響で、同年代の人との交流を持つことができず、友達作りに苦戦していました。しかし、地域のスポーツクラブを自ら探して入り、スポーツを通して友人を増やすことができました。留学中は自分から行動しないと何事も始まらないことを学び、自ら行動することにより生まれる達成感を得ることができました。
帰国後は、すぐに課題と部活動との両立、課外活動に挑戦をする日々が始まりました。IMコースには社会問題に対して解決策を模索するGLSという授業がありますが、留学を通して培った行動力を活かし、積極的に学外の方々と繋がりました。動物保護のためのクラウドファウンディングの実施、SNSの正しい使い方を小学生に教える取り組み、ウトロ地区での在日コリアンの方々との交流など、それぞれの想いを形にする取り組みを行いました。私たちのその姿は、一人一人が目的意識を持ち、その目的を達成するために努力し続けたことの象徴であったと感じています。
IMコースでの3年間はコロナをはじめとして、多くの困難がありましたが、先生方や保護者の方々をはじめ多くの人々の支えがあり、乗り越えることができ、成長することができました。次の人生のステージでは、今までのように周りの人に頼ってばかりはいられません。より自立した行動が求められます。IMコースで学び、経験したことを活かし、自分たちの力で、新たな目標に向かって進んでいきたいです。

230311IMSotsugyou

 

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