コラム

2024.5.1

梅雨の体調管理 熱中症と食中毒

【2024年度】May

梅雨の時期(5月下旬~7月初旬)は高温多湿になりやすく、熱中症や食中毒に注意が必要です


1.熱中症に注意
202301コラム脳 体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇しますが、体の表面から空気中へ熱を逃がし、汗をかくことで体温を調節しています。汗が蒸発する時の気化熱(液体が蒸発して気体に変わる時に周囲から吸収する熱)が体の熱を奪い、体温を下げる働きをしています。梅雨の時期には気化熱による熱の放散が少なくなって、体内で作られた熱を外に逃がすことができなくなるため、体の中に熱がこもり熱中症に注意が必要です。

◎湿度も確認して、室温を涼しくしましょう 
 梅雨の時期は湿度の高い日が多くなりますので、気温だけでなく湿度も確認して、冷房や除湿などで室温を適切に調節することが大切です。キッチンや浴室など、湿度が高くなりやすい場所では、こまめに換気をしましょう。

◎服装で、暑さを調節しましょう
 温度・湿度が高い日は、体の中に熱がこもらないように、服装で工夫をして暑さを調節しましょう。衣服の中や体の表面に風を通すことで、暑さを和らげることができます。襟元や袖口、裾などから空気が抜けるように、適度にゆとりのある服装を選びましょう。素材は通気性の良い綿や麻、吸湿性や速乾性に優れたものを選びましょう。

◎こまめな水分補給を心掛けましょう
 湿度が高いとのども乾きにくくなっています。のどが渇く前にこまめに水分摂取をしましょう。

◎急な運動は避け、少しずつ運動量を上げていきましょう。

参考:環境省熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/

2.食中毒に注意
 カレーやシチューを多めに作ることがありませんか?これらの食肉、魚介類及び野菜類を使用した調理食品にはウエルシュ菌が繁殖しやすいのです。ウエルシュ菌は耐熱性の芽胞を形成するため、通常の加熱では死滅しません。室温で長時間保存せずに、残った食物は粗熱をとり、冷蔵庫で保管し食べる際にはしっかりと加熱をして早めに消費するようにしましょう。

202301コラムスマホ
◎食中毒予防の原則
細菌性食中毒(6月~8月に多い)
202301コラム脳 ・細菌を食べ物に「つけない」
・食べ物に付着した細菌を「増やさない」
・食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
ウイルス性食中毒(11月~3月に多い)
・ウイルスを調理場内に「持ち込まない」
・食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」
・食べ物にウイルスを「つけない」
・付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」
細菌とウイルスは手を介すことが多く、肉や魚を触り、他の食材を触る前には手を洗い、調理器具もしっかりと洗いましょう。

参考:近畿農政局https://www.maff.go.jp/kinki/syouhi/mn/foodpoisoning/curry.html
   厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00008.html

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