先端総合学術研究科 八木達祐さんが「日本学術振興会育志賞」の受賞を報告

 2024年3月11日(月)、朱雀キャンパスにおいて、八木達祐さん(先端総合学術研究科一貫制博士課程7回生)が、森島朋三理事長、仲谷善雄学長に「第14回日本学術振興会育志賞」の受賞報告を行いました。指導教員である小川さやか教授も同席しました。

 「日本学術振興会育志賞」は、日本学術振興会が社会的に厳しい経済環境のなかで、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するため平成22年度に創設。優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、その若手研究者の勉学及び研究意欲を高め、養成を図ることを目的としています。今年度は、大学長および学会長から170人の推薦があり、最終的に八木さんを含む18人が育志賞を受賞しました。

小川さやか教授
小川さやか教授
左から八木達祐さん、仲谷善雄学長
左から八木達祐さん、仲谷善雄学長

 八木さんの研究テーマは、「アフリカのスラムツーリズムの展開に関する文化人類学的研究」。スラムツーリズムが大規模に展開されるケニア キベラ西部のガトゥウェケラ地域とそこで半数以上の人口を占めるルオ民族に関するデータを収集し、観光化の多義的な意味や倫理的課題を研究しています。



 小川教授は、「育志賞の受賞者は自然科学系に多く、人文社系は狭き門ではありますが、八木さんが受賞できたこと、本当に嬉しく思います。スラムツーリズムという難しい研究テーマの進展が期待されます」と喜びを語りました。



 その後、八木さんによる研究概要に関するプレゼンテーションが行われ、森島理事長、仲谷学長とスラムツーリズムの研究動向やその魅力などに関する意見交換が行われました。八木さんは「地域社会と観光の課題を実証的かつ理論的に研究し、わたしたちが旅や観光を通じて異なる「他者」と出会うことの根源的な価値、そしてその出会いから生まれる連帯や共創の可能性について、国や地域、学問領域を横断しながら探究していきたいです」と抱負を語りました。

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