研究所について

所長あいさつ 研究所沿革・体制

所長あいさつ

立命館大学人文科学研究所 所長・運営委員長 
亀井大輔(文学部・教授) 

 1948年に設立された人文科学研究所は、立命館大学において最も歴史のある研究所として、人文学や人文・社会科学の領域で学内外の研究者が取り組む学際的な共同研究を積極的に推進し、その成果をさまざまなかたちで公表してきました。

 現代は、戦争、自然災害、パンデミックといったグローバルな危機とその脅威に直面しています。その一方で、コンピューター、インターネット、人工知能の急速な発展による社会の急激な変化にも晒されています。この時代状況をただ静観したり、そこから距離を取ったりするのではなく、こうした状況において人文学や人文・社会科学になにができるかをつねに自問しながら、アクチュアルな諸問題と対峙し、より根本的な次元で思考する姿勢がますます求められています。

 私たち人間は、一定の歴史・地理・社会・文化・言語・テクノロジーなどの条件下でその有限な生を営んでいます。それゆえ私たちの知はそうした諸条件の制約を受けざるをえません。21世紀の現代にいたるまで時代は激しく変動を続けており、〈人文知〉のあり方もそれに左右されて大きく変貌してきました。

 しかし、私たち人間の営む真摯かつ根本的な思考は、こうした諸条件の制約を軽やかに乗り越えるとともに、それらを振り返って省察する力を持っています。人文科学研究所は、〈人文知〉が生み出す新たな未来の可能性を信じながら、学内外の複数世代の研究者が集い、豊かなネットワークを形成し、その成果を世界へと発信する拠点として、立命館大学はもちろん、京都、日本、東アジア、世界において人文・社会科学研究に大きく寄与する役割を果たしていきたいと考えています。

研究所沿革・体制

研究所沿革

人文科学研究所は、1948年4月新制立命館大学の発足とともに、本学における人文科学・社会科学全般にわたる総合研究、共同研究の推進母体として設立されました。
研究所は、総合大学の研究力を活かして日本と世界の現代的な課題を中心に、1年~5年の期間でプロジェクト研究を進めています。
斬新な着眼点と先進的な発想で研究を進め、その成果を学術図書、紀要などに発表しています。
研究所が長年にわたって主催してきた市民講座 「立命館土曜講座」は、2003年度以降立命館大学衣笠研究機構にその企画運営および主催が引き継がれ、発足当時からの趣旨である「大学の研究成果の社会還元」を受け継いで進められています。

人文科学研究所パンフレット(JPN/ENG)

体制

2024年度
所長・運営委員長
亀井 大輔(文学部・教授)
副所長
  • 遠藤 英樹(文学部・教授) 
  •   
  • 川村 仁子(国際関係学部・教授) 
  • 運営委員