Vision

学園ビジョンR2030

⽴命館⼤学
チャレンジ・デザイン概要版

⽴命館の⽬指すもの

学園ビジョンR2030
「挑戦をもっと⾃由に」の策定

学園ビジョンR2030から
⽴命館⼤学のチャレンジ・デザインへ

学園ビジョンR2030の学園像・人間像

今、私たちはどのような
時代を⽣きているか、
そして未来へ

1COVID-19は⼤学を取り巻く環境をどう変えつつあるのか

  • 感染症の惨禍からのレジリエンス向上とともに、「誰⼀⼈取り残さない」⼈間主体の包摂性あるサスティナブルな社会の実現に向けた取り組みの契機となる。
  • 価値意識の変化・更新が求められ、⼤学の意義や価値の在り⽅の問い直しが求められる。

22030年における⽴命館⼤学の存在価値とは?

3さらに複雑化する社会の「多様化」の流れに対応しているか?

4学びの変⾰に対応しているか?

5⼤学はCOVID-19をこえてなにを成すべきか

⽴命館⼤学の到達点と
課題

学園ビジョンR2020の計画期間(2011年度〜2020年度)において、⽴命館⼤学はグローバル化を基軸として、各学部・研究科・教学機関における教育研究のさらなる⾼度化への取り組みに邁進してきた。これらの到達点に誇りと確信をもって、チャレンジ・デザイン、各学部・研究科の「将来構想」、各キャンパス・部⾨の「基本課題」に主体的に取り組む。
その際には、コロナ禍をふまえた⼤学の在り⽅や価値をとらえ直し、暗黙知を形式知へと標準化させることで、より広いつながりの中で価値を創出・循環させる。

2030年代の
⽴命館⼤学の姿
— 重点⽬標とチャレンジ・デザイン —

次世代研究⼤学における「研究」とは、社会共⽣価値の創出を志向する、
あらゆる創造的な知的⽣産・知的活動を意味する

2つの柱

新たな価値を創造する
次世代研究⼤学

次世代研究⼤学
||
社会共⽣価値の創造を志向し、
多様なネットワークとのつながりに開かれた⼤学

  • 時空を横断するデジタルトランスフォーメーション(DX)の追求
  • 課題発⾒と課題解決を往還する、⽂理の融合
  • 産官地学の深い連携

イノベーション・創発性⼈材を
⽣み出す⼤学

イノベーション・創発性⼈材
||
社会共⽣価値の創造を志向する、
オープンで創造的な知的⽣産者

  • たしかな「研究」⼒
  • イノベーティヴ・マインド
  • Borderをこえる⼒
※研究と教育の拡⼤的再結合
  • 次世代研究⼤学へ向かうダイナミズム
  • 社会共⽣価値を創出するための産官地学の連携
    →より広いネットワークの中での研究⼒向上
  • 教育の能動化=「研究」を通じた学びの徹底
    →知的な⽣産者を志向する教学の⾼度化
  • タテ・ヨコに広がる「研究」のつながりの拡⼤の中で、知的⽣産者としての研究者⼀⼈ひとりが個としての⼒を存分に発揮できる場をつくる
  • 専⾨知と社会との関係、専⾨知と専⾨知との間の関係を、開かれた参加的なものへと変⾰していく

以上をふまえ、⽴命館⼤学は、次世代研究⼤学の創造と創発性⼈材の育成を⽬指すなかで、これまで学園ビジョンR2020基本政策において掲げた世界⼤学ランキング200位台および私⼤トップ3を⽬指す⽬標を堅持する。そして、未来社会のあるべき姿の実現に向けて果敢に挑戦することで、ワクワクするキャンパスの創造とともに、「世界のなかで語られる⼤学・世界が語る⼤学」となることを⽬指す。そのような「次世代研究⼤学」の創造へ向けて、3つの重点⽬標と5つのチャレンジ・デザインを設定し、⽴命館憲章の具現化を図る。

重点⽬標

社会との共有知を創造する

社会課題の発⾒・解決、新しい価値の創出を志向する知的営みの場として、総合⼤学の強みを活かし、⾃然科学、社会科学、⼈⽂学のそれぞれの枠組みにおいて、さらにそうした枠組みを横断、融合するような教育・研究を通じて、社会と共有される知的価値を創造する。

学びの価値を提供する

学習者が学問を通じて学ぶことの価値と意義を常に感じ、学齢期だけでなく、⼈⽣の⻑きにわたり、学び続けることができる「場」を提供する。
⽴命館の名前の由来である「学問を通じて、⾃らの⼈⽣を切り拓く修養の場」という「孟⼦」の「盡⼼章」に⽴ち返り、ここに集う者が、学ぶ過程で得られた感動体験の積み重ねにより次の新たな学びを創り出すとともに、未来を⽣きる⼒を修得する「場」、いわば「学習者が⼈⽣を切り拓く学びのプラットフォーム」を提供する。

⾃⼰変⾰する組織を実現する

個⼈や組織が「知のノード」となり、既往の枠組み、仕組み、制度を超えて、背景の異なる多様な⼈が、多くの機会・場所を通じて繋がり、影響し合う⼤きなネットワークを形成することで、⼤胆な発想から⾃⼰変⾰できる組織を実現する。

チャレンジ・デザイン

  • ⽴命館⼤学のチャレンジ・デザインは、社会の⼤きな変化を背景に、2030年に向けた⽴命館⼤学全体のチャレンジ・デザインと各学部・研究科の将来計画の⽅向性、各キャンパス・部⾨の「基本課題」を⽰すものである。
  • イノベーション・創発性⼈材を⽣み出す次世代研究⼤学は、3つの重点⽬標に向けた取り組みを通して実現するものであるが、この3つの重点⽬標は単に並列ではなく、研究の重点と教育の重点を往還する構成が核にあり、組織についての重点がその往還を⽀えるという構図となる。この構図に基づいてR2030チャレンジ・デザインの課題領域は、以下の5点によって体系的に⽰される。

1Ritsumeikan Knowledge Nodes構想を核とした次世代研究⼤学の構築

1 / Ritsumeikan Knowledge Nodes構想(世界⽔準の研究・教育展開)
  • 新たな研究領域と研究重点分野の設定による社会共⽣価値の創造を志向する異分野連携・融合型研究の推進
  • 世界⽔準の⼤学・研究者との共同研究の促進
  • 研究ネットワークの可視化と組織的再構築
  • 研究情報の国際的発信、国際的レピュテーション向上、グローバル広報の推進
  • 社会共⽣価値を創出する研究と⼤学院教学の⼒動的な展開
2 / Ritsumeikan Knowledge Nodes構想を牽引する先端的・融合的分野における研究と⼤学院の展開
  • 世界⽔準の先端的融合分野の研究および⼤学院展開
  • アート・デザイン領域および美学領域における研究・教学の拠点形成
3 / Ritsumeikan Knowledge Nodes構想を拡充する国際的総合⼤学に相応しい研究および教育分野の充実
  • 健康・⻑寿・QOLを総合した研究教育展開
  • 特⾊ある⼈⽂学・社会科学系教育研究の推進
  • デジタル・クリエイティブ分野の推進

2研究⼒の向上と教育の⾼度化をつなぐ教育の展開

3多様化する学習者に向き合う学びのシステムの適応性の向上

4オープン・イノベーションを推進する多元的な連携の構築

5多様な個を新しい価値の創出へと導く組織変⾰