院生・修了生の声 ‐VOICE‐

院生・修了生の声

‐VOICE‐

細見 夏希さん

細見 夏希さん
国際教育コース 2年次生
立命館大学文学部出身

 私は学部生時代、子どもの挑戦を支えられる教師になりたいと考えていました。しかし、思いはあるものの、そのためにどのような教育実践を行っていけばいいのか漠然とした状態でした。思いだけでなく、その思いを実践化する理論を学ぶとともに、実践力を身に付けたいと考え本研究科を志望しました。大学院で自分の研究に打ち込めるよう、4回生の時に教員採用試験を受験し、採用猶予をいただいたうえで進学しました。4月から教壇に立つという選択肢もある中で、迷いもありましたが今では進学を決めて本当に良かったと思っています。
 本研究科の魅力は、〈対話〉がとても重視されていることです。グループワークで議論をする機会が多く、多様な価値観や考えに触れることで他の院生と、そして何より自分自身と向き合いながら学びを深めることができます。自分自身と徹底的に向き合う機会はこれまであまりなかったため、とても貴重で大切な経験となっています。理論知や実践知を高めるだけでなく、対話を通して他者を知り自分を知る、本研究科ではそんなたくさんの多様な「であい」が待っているはずです。

岸本 琉一さん

岸本 琉一さん
教育方法・学習科学コース 2年次生
京都文教大学臨床心理学部出身

 私は大学卒業を控えた頃、自分の能力に自信が持てなくなり、こんな状態で教壇に立ち、子どもたちと関わって良いものかと考えるようになりました。特に授業をすることへの不安感が強かったです。そこで、授業力や指導力等の教師としての下地を整えるべく、教職研究科への進学を決めました。
 教職研究科へ入学すると同時に、京都市非常勤講師としての勤務も始まりました。学校ボランティアとは異なり、現場では、学生としてではなく1人の教員として扱われます。責任を感じながら子どもたちと関わっていくうちに、入学前に感じていた不安は無くなっていました。むしろ、授業をする楽しさや子どもたちの成長を近くで見ることの嬉しさを学ぶことができました。
 悩みや失敗もありますが、目標である「子どもたちの気持ちを大切にする教師」になるために挑戦と学びを続けていきたいと思います。
 大学院での学びは、私の背中を押す強い自信となりました。きっと皆さんにとっても夢の幅を広げてくれる自信になると思います。

上薗 銀之助さん

上薗 銀之助さん
臨床教育コース 2年次生
北海道教育大学教育学部出身

 私は、他大学出身ですが、立命館大学附属校での院生講師制度が充実していることが決め手となり、本研究科を志望しました。院生講師制度で私立の附属校で勤務ができることは、大変貴重な経験であり、自分の視野を広げられると私は感じました。また、学校現場に出るのが2年間遅れてしまうことに焦りがあったのですが、現場経験を積みながら大学院での学びもできることも大きな魅力です。
 大学院での学びでは、特にフィールドワークが印象に残っています。ユネスコスクール加盟校や学びの多様化学校、児童自立支援施設など特色ある学校に行くことが多いため、学びも深く、視野も広がりました。
 そして、私は心理に強い教師になりたいと思っています。大学院で臨床教育を中心に深く学ぶことで、困難な課題を一人で抱えて苦しんでいる子どもに寄り添い、支えられる教師になりたいと思いました。
 ここでは教育に対する情熱と勉強意欲にあふれた仲間との出会いがあり、これから学び続けるための拠点となる場所や人との出会いが多くありました。素敵な出会いや居場所が見つかるこの2年間は成長への遠回りに見えて、実は近道なのかもしれません。

谷村 正一郎さん

谷村 正一郎さん
国際教育コース 2年次生
高知県小学校教員(現職教員院生)

 教職研究科を志望したのは、勤務校から管理職試験の打診があったことがきっかけでした。教育現場の急激な変化を目の前にして、管理職になる前に「学び直し」をしたいという思いがありました。そのような私に立命館大学教職研究科のオンライン受講システムはとても魅力的でした。
 大学院の先生方は、皆さんとても親切で分かりやすく教えてくださり、道徳教育や国際バカロレア(IB)、学校マネジメントなどの専門分野を深く学ぶことができました。また、他県の公立学校や私学の先生方の実践を知ることで、自分自身の視野が広がっていると実感しました。
 公立学校は「地域のための学校」であり「地域とともにある学校」です。教育の在り方はさらに変化していくと思いますが、地域を大切にし、地域のために探究し続けられる教員でありたいです。

小野寺 智美さん 教育方法・学習科学コース 2年次生 立命館大学文学部出身

小野寺 智美さん
教育方法・学習科学コース 2024年3月修了
大阪府中学校教員

 本研究科を志望したのは、学力がついて子どもが楽しいと感じる国語教育を行いたいという思いからでした。大学4年生の教育実習で、一生懸命授業を聞いてくれる子どもたちの姿に上手く応えることができなかったもどかしさや「教育は一回性」という自身の考えから、大学院での学び直しを決めました。
 以前から関心を持っていた「詩教育」についてとことん研究できたことが、2年間で最も大きな成果です。関心を持っている1つの分野について、深く考え、実践や考察が出来たこと。そしてそこから発展的に学び続けようとすること。本研究科には、それを支えてくださる人々や環境が在ります。私はここでの2年間を通して、他の先生方の考えを積極的に実践へ活かしながら、自分も子どもとともに成長していける教師になることが理想だと考えるようになりました。
 教職大学院では、「今すぐ教師になるには自信がないな」と思っている方も、「何か1つのことを究めたい」と考えている方も、自分だけの成果が見つけられると信じています。

谷口 いち子さん 臨床教育コース 2023年3月修了 大和大学教育学部出身、京都府中学校教員

谷口 いち子さん
臨床教育コース 2023年3月修了
大和大学教育学部出身、京都府中学校教員

 私は幼い頃から教員を目指してきました。しかし、大学の頃の教育実習などで私には知識も経験も足りないと実感し、授業・担任などの業務を本当にできるのかと不安に感じました。そこで、より深く算数・数学教育や生徒との関わり方を学ぶため本研究科を志望しました。
 授業以外にも、学部新卒院生の意見や現職教員院生の経験や思いを交流する機会も多くあり、私の中の価値観が大きく変わるきっかけとなりました。また、私は立命館附属校で「教職大学院生講師」として中学数学を担当しています。学業と勤務の両立はとても大変で失敗も多くありましたが、漠然としていた目標や方法などが明確なものになってきています。
 私は、大学院で校種・教科・教育観は全然違うけれどおもしろくて温かい院生たちに出会いました。その人たちに支えられ、温かく迎えられ2年間学ぶことができました。あなたも大学院にきてたくさんの知識や仲間に出会い、あなたなりの考えを仲間と一緒に探していってください。

西山 百恵さん 臨床教育コース 2023年3月修了 滋賀県高等学校教員

西山 百恵さん
臨床教育コース 2023年3月修了
滋賀県高等学校教員

 皆さんは、学校現場で、あるいは教育実習の経験のなかで、「これでよかったのかな」と思うことはありませんでしたか?
  私は、生徒と関わるなかで、「これでよかったのかな…」と迷い、不安に思う瞬間がたくさんありました。しかし、じっくり生徒と向き合いたい、教材研究したい、と思っても、忙しさの中でそういった思いは後回しになり、目の前の仕事をこなすことで一日が終わってゆきました。そういった日々の中で、「もう一度しっかり勉強したい」と強く思うようになりました。
 本学は、総合大学の中に教職研究科があり、教育学だけでなく、教科の専門性も磨くことができるところに魅力を感じました。また、理論だけでなく、“実践”も大切にしていて、現場のニーズに合致していると思いました。大学院での学びを通して、自分の教育観や、“よりよい学校とは”といった根源的なテーマについて考え、教師としての自分を見つめなおす機会となりました。今、2年間の学びを終えて、「さぁ、ここからだ」という気持ちでいます。失敗や迷うこともあるけれど、「学び続ける教師」としてレベルアップしていきたいと思っています。

芝山 将至さん 国際教育コース 2022年3月修了 岐阜県中学校教員

芝山 将至さん
国際教育コース 2022年3月修了
岐阜県中学校教員

 私が大学卒業を控える頃は、ちょうど「学び続ける教師」という言葉が声高に叫ばれ始めた時でした。この言葉と向き合ったとき、私は何を学び続けたいのかという思いに直面しました。そこで、自身の学び続ける軸や指針となるものを持ちながら子どもたちの前に立ちたいと考え、教職大学院への進学を決意しました。「学び続ける教師」と いう言葉と向き合う二年間の中で、それを体現する現職院生の姿や夜遅くまで白熱した議論を交わした学部新卒生の仲間たち、自分の知らない知識や学問と出会わせてくださった先生方、そして学び続けたいと思えるものに出会えた教職大学院での時間は私にとって大きな宝となりました。教育に対する思いや目標があれば、教職大学院の環境とそこで過ごす時間は、その解決や達成に向けて、あなたの背中を力強く押してくれます。自ら行動を起こし、教職大学院での貴重な時間と経験の中で多くの知識や体験に出会ってください。 応援しています。

小谷 嘉孝さん 国際教育コース 2022年3月修了 滋賀県立高等学校教員

小谷 嘉孝さん
国際教育コース 2022年3月修了
滋賀県立高等学校教員

 私は現役の教員として教職経験を積み重ねてきたのですが、それとは逆に目の前の仕事に追われて成長を感じられなくなっていました。打破するにどうすればよいかを考えた時に、理論的なものが自分の中にないことに気づき、入学を決意しました。勤務校での仕事と並行して学ぶため時間的には忙しくなったのですが、それを上回る精神的な充実感を感じられていたため、あまり大変だとは思いませんでした。大学院での授業は、現代教育における課題を扱うことが多いのですが、そのほとんどに明確な答えがありません。今までの勘と経験だけに頼っていては、解決できないものが多いのです。先生方の指導と助言に沿って理論に根拠を求め、他の院生たちとどうすべきか、何ができるか等を具体的に検討していきます。単に知識をアップデートしたというよりは、未知の課題を解決していくために必要な姿勢や態度を身につけることができたと感じています。学ぶ楽しさ、他の院生と目標を共有する喜び、先生方の厳しくも温かい指導等、みなさんが求めるものが教職研究科にあると確信しています。ぜひ一歩を踏み出してください。

長澤 香澄さん 臨床教育コース 2018年3月修了 京都市立小学校教員

長澤 香澄さん
臨床教育コース 2018年3月修了
京都市立小学校教員

 私は教員になろうと決意した時期が遅く、教壇に立つ前にきちんと教育について学びたいと思ったこと、他校種免許取得のための履修をしたいと考えたことから教職研究科へ進学しました。小学校免許取得のために学部の課程と研究科の課程を並行して履修するので、授業は他の院生の2倍近くありましたが、その分様々な視点から学ぶことがで きました。教職研究科では、基礎的な理論から最新の動向まで、広く深く学べます。実際のクラスのような集団で2年間学ぶことで、教員を目指す者としての立場と学級にいる一人としての立場を一度に経験していたように思います。学びの集大成として教育実践探究論文を執筆することで、新たな発見もありました。教職研究科の魅力のひとつは、大学院 生・教員・職員が一体となっているアットホームな研究科であることです。かけがえのない仲間と出会えたこと、温かく迎えてくれる場所があることが、今も心の支えになっています。教職研究科で、かけがえのない学びや仲間に出会ってみませんか?