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02.27

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2024

髙野剛教授が単著を出版しました

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髙野剛教授が、単著『就職困難者の就労支援と在宅就業-家内労働と自営型在宅テレワーク』を出版しました。

 コロナ禍でテレワークが急速に普及したため、テレワークに関する研究も急激に増加しました。コロナ禍を経験した人に、コロナ禍の前までテレワークをしていましたかとインタビュー調査をすることは可能ですが、コロナ禍を経験する前の人にテレワークをしていますかとインタビュー調査をすることは、もはやできなくなりました。本書は、コロナ禍を経験する前の段階で、ひとり親や障害者、地方移住とテレワークの実態をインタビュー調査によって明らかにしている貴重な研究成果です。

本書では、家内労働者と自営型在宅テレワーカーをあわせて在宅就業者と捉えて、在宅就業による就職困難者の就労支援の実態と問題点について考察しています。本書は、大きく分けて3部構成となっています。第部では障害者の在宅就業、第部ではひとり親家庭の在宅就業、第部では被災地域と過疎地域での在宅就業について考察しています。

 本書が、2018年に出版された単著『家内労働と在宅ワークの戦後日本経済-授産内職から在宅就業支援へ』とともに、今後のテレワーク研究の進展の一助となることを願ってやみません。
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目次
はじめに
序章 研究の課題と分析視角
第Ⅰ部 障害者の在宅就業
1章 在宅就業障害者支援制度の実態と問題点
2章 在宅就業支援団体の実態と問題点 
3章 在宅就業障害者支援制度における労働法適用の検討
4章 在宅就業支援団体で働く在宅就業障害者の実態
第Ⅱ部 ひとり親家庭の在宅就業
5章 ひとり親家庭等の在宅就業支援事業の実態と問題点
6章 ひとり親家庭等の在宅就業支援事業における家内労働の実態
7章 ひとり親家庭等の在宅就業支援事業の終了後の実態
第Ⅲ部 被災地域と過疎地域の在宅就業
8章 東日本大震災における就職困難者の就労支援と在宅就業
9章 ふるさとテレワーク推進事業の実態と問題点
10章 地方移住した自営型在宅テレワーカーの実態
11章 自営型在宅テレワーカーから雇用型在宅テレワーカーに転職した事例
終章 研究の到達点と展望
参考文献
あとがき

『就職困難者の就労支援と在宅就業-家内労働と自営型在宅テレワーク』
著者:髙野 剛
A5判、並製本、414
6,600円(本体価格6,000+税)
大阪公立大学出版会
ISBN:978-4-909933-60-7 

出版社のホームページ
https://www.omup.jp/publication/publication_contents.php?id=285

 

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