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インフルエンザワクチンについて

2022.11.1

【2022年度】November

みなさんは今年のインフルエンザワクチン接種はどうされますか?

 2020年および2021年は、世界的にもインフルエンザ患者は極めて少数でした。しかし2022年は南半球では4月後半から報告数が増加し、例年を超えるレベルの患者数となっています。
今後、海外からの入国が緩和され人的交流が増加すれば、国内へウイルスも持ち込まれると考えられ、わが国においても今秋から冬には、同様の流行が起こる可能性があります。

 一方、過去2年間、国内での流行がなかったために、社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下していると考えられます。そのため、一旦感染がおこると社会全体として大きな流行となるおそれがあるため、今シーズンも毎シーズンと同様にインフルエンザワクチン接種をお勧めします。1) 
大学では今年度も各キャンパスで学生のインフルエンザワクチン集団接種を予定しています。衣笠キャンパスでは1170名分、朱雀キャンパスでは100名分、BKCでは2400名分、OICでは450名分のワクチンを準備しています。詳細は10月24日のmanaba+Rにてご案内しており、予約は11月1日12時30分から開始いたします。

 現在国内で広く用いられているインフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)及びB型株(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)のそれぞれを培養して製造されているため、「4価ワクチン」と呼ばれています。インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。
インフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。2

 インフルエンザワクチンはコロナワクチンとの接種間隔に制限がなくなり、スケジュールが立てやすくなりましたね。
しっかり予防して今年の冬を元気に乗り切ってください。

参考・引用文献
1)2022-2023 年シーズンのインフルエンザ対策について(一般の方々へ)
一般社団法人日本感染症学会 提言
2)令和4年度インフルエンザQ&A (mhlw.go.jp)(アクセス2022年10月25日現在)

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