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乳がん予防新習慣『ブレスト・アウェアネス』のすすめ

2023.2.1

【2022年度】February

乳がんは、日本人の女性に最も多いがんで、年間9万人以上が新たにがんと診断されています。
30歳代後半から増え始め、40~60歳代にピークを迎えます。
乳がんの約半数はセルフチェックや入浴中に、たまたま気づくなど患者さん自身で発見されていますが、 この場合、しこりが2cm以上になってはじめて気づくことが多いようです。
乳がんは、早期発見・早期治療ができれば9割が治るといわれているため、早期発見のための予防行動が 大切です。そこで近年、推奨されているのが「ブレスト・アウェアネス」です。
乳房を見て、触って、感じるという気軽な気持ちで、乳房の変化を意識するための行動を、習慣づけることです。毎日のように繰り返し、例えば、入浴時などに、ご自分をいたわる気持ちで乳房を見てあげてはいかがでしょうか?

202302コラムブレスト・アウェアネス
ご自身のため、家族のためにも職場での集団検診や、かかりつけ医での個別検診は、乳がんの早期発見に有効です。最近では、個別で乳がん検診を受診する場合、医療機関によっては、痛みが少なく、乳房を見られずに検査を受けられるMRIやリングエコー、乳房専用PET等の新しい検査方法もあるようです(設備の有無、費用等につきましては直接医療機関にお尋ねください。)また、乳がんの約5%は遺伝性乳がんと言われています。特定の遺伝子に変異を持つ人は、乳がんを発症しやすいことが分かっています。遺伝子に変異があるかどうかは、血液検査でわかります。
家族に乳がんや卵巣がんの経験がある人がいる場合は、まずは専門の知識を持った医師やカウンセラーのいる医療機関で「遺伝カウンセリング」を受け、検査を受けるメリットとデメリットを知った上で検査を受けるかどうか決定することが勧められています。
検査や受診に不安がある方、相談がある方は一度、立命館保健センターを利用してみてください。 

〈参照URL〉
2019乳がん検診の適切な情報提供に関する研究“ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)のすすめ” https://brestcs.org/information/self/
Pink Ribbon Festival ピンクリボンフェスティバル “乳がんと検診” https://pinkribbonfestival.jp/cancer/1
〈参考文献〉
きょうの健康 2022.10,P28-29

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