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冬の運動について

2024.2.1

【2023年度】February

暦の上では春を迎えますが、まだ寒さ厳しい日が続いています。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
寒い冬はついつい家の中にこもりがちですが、運動不足になったりしていませんか?
冬の運動は、億劫に感じることもあるかと思いますが、メリットも多いものです。

まず、冬は夏より基礎代謝が高い♪
人の身体は、体温維持や心臓の働き、呼吸などの機能を維持するために、安静時でも常にエネルギーを消費し続けています。この生命を維持する必要最低限のエネルギーを基礎代謝といいます。外気温の低い冬は、体温を維持するためにより多くのエネルギーが必要となり、基礎代謝が上がります。高い基礎代謝にプラスして運動することでエネルギー消費量が多くなり、肥満の予防・改善に効果的と考えられます。
身体が温まって血行が良くなり、末端の冷えや肩こりの改善も期待できますよ。

そして、運動はメンタルヘルスに良い影響をもたらします♪
運動によりセロトニンという神経伝達物質や、「幸せホルモン」と呼ばれるエンドルフィンの分泌が盛んになります。どちらもストレスを軽減させる作用があります。セロトニンは日光を浴びると体内で合成が盛んになります。冬は日照時間が短くなることも影響し、セロトニン量が少なくなりがちです。日光を浴びて適度な運動をすることは、冬季の抑うつに効果的に働き、ポジティブに過ごせる土台になるかもしれませんね。

さらに、運動習慣がない人も長続きしやすい!?
冬は気温も湿度も低く、夏に比べて汗をかきにくいこともあり、同じ運動量でも暑い季節より楽に感じるでしょう。身体がぽかぽかと温まるのが心地よいため、運動に対する心理的ハードルが低くなり、運動の習慣化につながることが期待できます。

寒いと筋肉が収縮して硬くなりやすく、柔軟性が低下して思わぬ怪我をしやすくなります。ストレッチや体操などウォーミングアップをして筋肉を温めてから運動してくださいね。

引用
真田 樹義 「運動プログラム作成のための原理原則―安全で効果的な運動を行うために」
      e-ヘルスネット 2022-12-06

参考  
「冬の寒い時の運動の注意点」 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
2019-02-01


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