【内定者インタビュー】自分らしく、納得のいく進路の実現に向けて

2024.02.06 TOPICS

【内定者インタビュー】自分らしく、納得のいく進路の実現に向けて

 いよいよ本格的に就職活動が始まる時期となりました。学生のみなさんのなかには、今後具体的にどのように就職活動を進めていけばよいのかと、考えている人も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、キャリアセンター公認の就職活動支援団体「ジュニア・アドバイザー※(以下、JA)」として後輩を支援する4人に、自身が経験した就職活動について話を伺いました。

※ジュニア・アドバイザー
立命館大学キャリアセンター公認(唯一)の就活支援団体。就職活動を終えた内定者で結成され、就職活動を乗り越えた経験を生かし、就職活動を迎える後輩たちのサポートを行う。

写真左から
株式会社キーエンス内定・野田圭吾さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生) 学部生の頃はテニスと友人との時間どちらも全力。大学院進学後、博士課程前期課程1回生の秋から面接対策などを始める。

日本年金機構内定・井上莉沙子さん(文学部4回生) コロナ禍でどこにも行けない日々のなか、勉強に力を入れた。3回生の夏からインターンシップに参加し、就職活動中もアルバイトを減らさずに取り組んだ。

株式会社ロッテ内定・宮井瑠菜さん(国際関係学部4回生) アルバイトと学業に力を入れる。3回生の4月にキャリアセンター主催のセミナーに参加し就職活動への意識が芽生える。

アビームコンサルティング株式会社内定・中原智哉さん(経営学研究科博士課程前期課程2回生) 夏のインターンシップに参加したことがきっかけで、内定先の早期選考に進む。コンサル系の企業に絞り博士課程前期課程1回生の3月まで就職活動を続ける。

―就職活動本番を目前にした1月~3月頃はどのようなことをしていましたか?

井上さん「私は冬のインターンシップに参加しつつ、数学が苦手だったので1月~2月はSPIの問題集をずっと解いていましたね。並行して企業研究や、面接練習も行っていました」

野田さん「1月は早期選考の時期だったのですが、面接で『最近見たニュースについて教えてください』と質問され、とっさに答えられなかったことがありました。それ以来、さまざまなことに問題意識を持ってニュースを見るよう心がけました。情報に対するアンテナを高く張ることで、志望する企業や業界のことも知ることができたので良かったです」



―ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRを作ることに苦手意識を持つ方が多いと聞きます。どのようなことを意識していましたか?

宮井さん「私はゼミでの活動について書きました。食品メーカーの営業を志望していましたが『誰かと協力することで、自分がどのような役割を果たしたのか』を採用する側の企業は見たかったのだと思っています。また、自分が持つ力を入社後にどう生かせそうかをしっかり伝えることも大切だと思います」

井上さん「私は苦手な分野の授業にもとにかく頑張って取り組んだことを書きました。特別なエピソードがなくても、ガクチカや自己PRを通して、企業の方に自分の一面がよく伝わるエピソードを選ぶといいですね」

中原さん「私はコンサルティング業界を志望していたので、論理的に話すことや話を構造化することを意識していました。企業の方に自分が働く姿を具体的にイメージしてもらえるよう、志望する業界や企業に合わせた伝え方も大切だと思います。ガクチカや自己PRはゼロから作るよりも、本やWEBサイトで文章の構成を参考にして、自分のエピソードに置き換えると、自分らしく伝わりやすいものになると思います」



―キャリアセンターはどのように活用していましたか?

宮井さん「私はキャリアセンターのイベントによく参加していました。また、個別相談ではエントリーシートの添削はもちろん、就職活動のちょっとした悩みや愚痴も聞いていただきました。「立命館就職支援WEBシステム(キャリタスUC)」では企業検索ができたり、キャリアセンターのWEBサイトには誰でも使える自己分析のワークシートなどもあったりするので、ぜひ活用してもらいたいです」

野田さん「私は理系なので、面接で研究内容をプレゼンテーションすることがありましたが、それもキャリアセンターの方にアドバイスをもらいました。自分の研究を全く知らない方に聞いてもらうことで本番の面接に備えることができました」



―就職活動を振り返り、成長したことや失敗したこと、得たものを教えてください。

野田さん「冬のインターンシップや早期選考が重なり忙しかった時期に、体調を崩して第一志望のインターンシップに参加できませんでした。無理をして体調を崩してしまうと本末転倒なので、メリハリをつけて休むことも大切だと思います」

中原さん「業界や企業選びで迷っていた時に『間違えちゃいけない』と、完璧主義になっていた時期がありました。そんな時に、『選んだところを正解にしたらいいよ』と言ってくださった方がいたんです。進路選択は人生を左右する大きな決断ですが、入社前から悩みすぎても仕方がないと少し楽観的に捉えられるようになりました」

宮井さん「就職活動でしっかり自己分析したおかげで、自分の軸を持てるようになったと思います。せっかちな性格なのですが、自己分析やエントリーシートの推敲など地道な作業をコツコツ行った事で、長期的な忍耐力を身に付ける事ができました」

井上さん「就職活動はやることが多く、何十社もエントリーしたため、計画的に取り組めるようになったことが成長した点ですね。また、それまでは自分の将来に迷いがありましたが、たくさんの企業を見て『ここで良かった』と思えるご縁がつながったことは自分の財産だと感じています」

―最後に、後輩のみなさんへメッセージをお願いします。

中原さん「周りの方をぜひ頼ってほしいです。学部生の頃は、恥ずかしくて人に頼ることができず、就職活動があまりうまくいきませんでした。今回は積極的にOB・OGの方を訪問したり、キャリアセンターや友達を頼ったりしたおかげで納得のいく就職活動ができました。みなさんもぜひキャリアセンターやJAを頼ってください」

宮井さん「就職活動は正解も不正解もないので、他の人と比べず息抜きもしながら自分のペースを大切にしてほしいです。また、企業側は『自社で活躍できる人材であるか』をポイントにされていると思います。もし落ちたとしても自分を否定されたと落ち込まず、入社前に気づけてよかったと、割り切ればよいと思います」

井上さん「ご縁は絶対にあります。自分が本当に納得できるまで、諦めずに就職活動を乗り切ってください。早い段階で就職活動を始めると、心に余裕を持つことができると思います。この記事を読んだ人は、読んだその日からできることをまず始めてほしいです。健康第一で、体調を崩さないよう頑張ってください」

野田さん「『自分で考え抜く』ことを意識してもらいたいです。就職活動に関する情報は、探せば星の数ほど出てきます。あれもこれも取り入れようとして動けなくなるのではなく、自分なりに情報を取捨選択して行動してみてほしいです。また、視野を広げてほしいと思います。理系の場合、自分が研究してきた分野でそのまま就職する方も多いと思いますが、将来やりたいことを考えたうえで進路を選択してもらいたいです。専門分野と異なる業界であっても、活躍できる場所はたくさんあります。最後まで諦めないでほしいです」

 立命館大学キャリアセンターでは、個別相談や模擬面接のほか、みなさんの就職活動をサポートするさまざまな支援・企画を実施しています。学生一人ひとりの希望する進路の実現に向けて、総力を結集して支援します。

 JA主催の企画など、キャリアセンターWEBサイトで情報をご確認ください。回生問わず、就職活動に不安や迷いを感じる人も、一人で悩まず気軽にご相談ください。

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