学長あいさつ

 現代は多様性の時代であると言われます。しかし、一方では、他者の排除や対立が進行しています。他者に尊敬の念を持ち、他者との異なりを理解して認め、協力しながら共通の課題に取り組む姿勢が求められています。そして、ICT(Information and Communication Technology)の進展は、「知・Knowledge」のあり方を大きく変容させつつあります。

 立命館学園は、昨年夏に、2030年に向けたビジョンワードとして、「挑戦をもっと自由に~Challenge your mind Change our Future」を策定いたしました。先を見通すことが困難な時代であるからこそ、私たちは「挑戦」していくのだという勇気と決断を宣言しています。
 今求められているのは、世界の中から新たな意味を見出せる感性と、それを支える豊かな感動体験の蓄積です。喜び、感動する体験、そしてその経験から新たな可能性を見出し、意味づけし、出会いの場としてデザインする、大学はそのような場を教育や研究を通じて提供し続ける必要があります。
 新しいかたちの知を探り、創りあげ、そして社会へ届け、後世につたえ、人類に貢献する、立命館大学はそのような存在でありたいと考えています。
 本年4月にはオーストラリア国立大学と共に、日本で初めての海外大学との共同学士課程「グローバル教養学部」を開設しました。新たな価値を生み出す人を育み、これまでにない、世界に、未来につながる新しいかたちの教育・研究に挑戦してまいります。

 立命館は北海道・滋賀・京都・大阪・大分に、2大学、4附属中学校・高等学校、1附属小学校、学生・生徒・児童約5万名を擁する私立総合学園です。1900年の創立以来、学祖・西園寺公望、創立者・中川小十郎の精神を引き継ぎ、建学の精神として「自由と清新」、つまり「自由にして進取の気風に富んだ学び舎の創造」を掲げてまいりました。
 この建学の精神のもと、立命館大学は、グローバルな存在感をもち、かつ、地域に根ざした私立総合大学として、「世界の中で語られる大学、世界が語る大学」を目指し、全力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

立命館大学長 仲谷 善雄

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