2023年9月29日(金)、大阪いばらきキャンパス(OIC)にて、立命館はアドビ株式会社(以下、アドビ)との連携・協力協定書締結に関する会見を行いました。
 この協定は、立命館の学園ビジョン「R2030」に掲げる「新たな価値を創造する次世代研究大学」と「イノベーション・創発性人材を生み出す大学」を実現すべく、新たな価値創出を担う人材育成に必要なカリキュラム開発、その実現を共同で行うことに合意したもの。学園全体で約5万人が学ぶ立命館の多様性と、最新のテクノロジーやクリエイティビティで世界をリードするアドビの先進性を掛け合わせます。



 その第一歩として、社会課題解決と人材育成のための立命館のプログラム「QULTIVA(カルティバ)」にて、アドビと立命館独自のプログラムを共同開発するほか、AIなどの最新テクノロジーや社会課題をテーマとしたセミナー、デジタルスキル育成のための講座開催や教材の提供を予定しています。また、学生だけでなく附属の小中高校の児童・生徒、教職員に対してもさまざまな機会を提供し、社会で通用するデジタルスキルやAI活用のリテラシーを身に付けることを、学園全体で目指します。

 立命館は会見のなかで、アドビのデジタルクリエイティブツール「Adobe Creative Cloud」や「Adobe Express」を活用した革新的でクリエイティブな教育を推進する大学「Adobe Creative Campus」の日本初の認定校となり得る取り組みの協同推進にも言及。認定校となることで、世界各地の教育機関との情報交換や連携、また、コンテンツやベストプラクティスの共有が可能となります。





 また会見後には、2023年9月に正式リリースされたばかりのアドビの生成AI「Adobe Firefly」を活用した模擬授業も実施しました。模擬授業には立命館守山高等学校の生徒、立命館大学映像学部および経営学部の学生計19人が参加し、Adobe Fireflyが組み込まれたデザインアプリ「Adobe Express」を使って10年後の自分をイラストで表現する課題に挑戦。最先端のAI技術を活用しながら短時間でユニークな作品を制作し、デジタルツールで自らの発想や表現の可能性を大きく広げる貴重な体験となりました。参加した生徒・学生からは「自分のイメージ通りのイラストに仕上げるためのAIへの質問、指示に苦労した」「描くスキルがなくても直観的にAIを使ってイラストが作れるので、自分の可能性が広がった」などの声が聞かれました。

仲谷善雄 総長 コメント

 アドビ株式会社と共同した人材育成の取組みを始められることを、大変うれしく思います。
 立命館には小学校から大学院まで合わせて約5万人の学生・生徒・児童が学び、100を超える国・地域から集まった留学生がいます。この多様な環境に、デジタル・クリエイティブ分野において世界をリードするアドビ社の先進性を掛け合わせることで、ほかにない独自プログラムの開発を目指します。そして、立命館全体でデジタル・クリエイティブ活動や発想力、発信・表現力を育み、失敗を恐れず世界に飛躍する人材を育成していきます。



クレア・ダーレイ デジタルメディア WW フィールド セールス&カスタマーサポート担当上席副社長 兼 アドビ株式会社社長 コメント

 この度、立命館とともに、新価値を創造する人材育成のプログラムをスタートできることを大変喜ばしく思います。
 アドビはこれまで多くの教育現場で、デジタルクリエイティブツールによって子どもたちの能力が開花する様子を目の当たりにしてまいりました。今、デジタルツールは AI によりさらに進化して、人間の想像力をはばたかせ、創造性を高めるためのベストフレンドになりつつあります 。今後、立命館が構想する次世代の人材育成のため、アドビがグローバルで持つ知見を活かして貢献してまいります。

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